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No弐-795  食中毒1

 5月27日(土)日本経済新聞別冊「プラス1」の「何でもランキング」は「食中毒クイズ」でした。梅雨入りを前に正しい食品保存の仕方を学んでおきましょう。

 

1位(17.3%)「食中毒の多い時期」

Q1. 食中毒が最も多いのはいつ頃でしょう? ①春 ②夏 ③秋 ④冬

 

2位(27.4%)「冷凍保存の仕方」

Q2. 「夕食で余ったおかずは、しばらくしてから冷凍保存する」はどこが間違いでしょう?

 

3位(27.5%)「料理を作る順番」

Q3. 「煮込み料理を先に作り、生野菜のサラダは後から作る」はどこが間違いでしょう?

 

4位(39.5%)「まな板の消毒」

Q4.  「まな板はアルコールを付けたキッチンペーパーで拭く」はどこが間違いでしょう?

 

5位(42.8%)「常備菜の保存」

Q5. 「大量に作った筑前煮はコンロで冷ましてから冷蔵庫に入れる」はどこが間違いでしょう?

 

Q1. 食中毒が最も多いのは、④冬。

・かつては細菌性の食中毒が主流で、湿度や気温が高くなる夏季に多かった。

・現在は様相が異なり、患者数の大半を占めるのはノロウイルスによる食中毒で、12月から3月にかけてが最も多い。

・細菌やウイルスに加え「自然毒」と呼ばれる動植物が持つ有毒成分やアニサキスなど寄生虫が原因で食中毒が起きることもある。

 

Q2. 正しいのは、当日食べる分と別に冷凍用に取り分け、料理が出来たら速やかに冷ましてから冷凍する。

・完成後の食品を常温で長時間保存しないこと。常温保存中は細菌が増えてしまう。

・冷凍庫に入れても、付着した菌が死んだり、数が減ったりはしない。

 

Q3.  正しいのは、先にサラダを作って冷蔵庫に保管し、煮込み料理は後に作る。

・肉や魚を扱う時は、包丁やまな板などの調理器具や調理台の周囲に食品の中の細菌が飛び散りやすい。

・その後サラダを作った場合、周囲の細菌が野菜に付きかねず、加熱しないまま口に入れてしまうことになる。

・生野菜など加熱せずに生食する。

 

Q4. 正しいのは、まな板や包丁などの調理器具は直接スプレーするのが一番。

・調理した後のまな板は洗剤を使ってきれいに汚れを落とし、水気を取ってから表面にスプレーする。

・アルコールをキッチンペーパーに吹き付けても、調理器具全体に行きわたらない。

 

Q5. 正しいのは、コンロの上で放置しないこと。

・料理ができたら水道水を張ったボウルに鍋ごと入れ、中身をかきまぜる。

・あるいは完成後に料理を熱伝導が良いステンレス製のパットに広げ、時間をかけずに冷ます。

・中身は小分けにして冷凍庫に入れ保存すると、細菌は増えにくい。

 

 明日に続く