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No969 子ども100番

 964が2回続いてしまったので今日は969になります。失礼しました。今日の神奈川新聞「追うマイカナガワ」は「子ども110番 なぜマーク多い?」でした。

こんなに子ども110番のマークが多いとは知りませんでした。ご存知でしたか?

 

「子ども110番の家のマークが街中にいろいろあります。いざという時に分からなくなりそうです。小さい子でも分かるように、全部同じにできないでしょうか?」と言う県内に住む小学6年生の女の子から声が届いたのがきっかけだそうです。

 

・県警によると、県内の子ども110番の家は役10万7000か所。うち一般住宅が約5万8000か所、コンビニなどの店舗が約4万5000か所、保育園やスイミングクラブなどもある。

 マークの数については、各団体のボランティアの取り組みなので、県警では何種類あるか把握できていないようです。

 

・子ども110番の家は、岐阜県内で児童が殺害された事件が契機となり、地域で子どもの見守りを強化しようと同県可児市で1996年3月に設置したのが始まり。

 その活動が全国で拡大し、県内では1997年に神戸連続児童殺傷事件を機に湯河原町で初設置しました。

 

 統一できないのは、企業は社会的責任(CSR)活動として実施するので、取りまとめ役がいないままで運用が続いた結果、このような状況となってしまっているようです。

 

・110番の家となる際、県警としては審査や登録を行っていない。安全性はどれほど担保されているのだろうか?

・文部科学省などのホームページにある「登下校防犯プラン」には「子ども110番の家の活用を推進」などの記述があり、国のお墨付きが与えられているように見えるが、ステッカーなどを発行するのはPTAなどの実施団体だ。

・警視庁の把握では、子ども110番の家はピーク時の2008年度末には全校で209万8000か所があったというが、現在では50万以上減っている。

 

★小宮信夫教授の話(立正大・犯罪学)

・ステッカーが多く貼られることで罪を犯そうとしている人に「地域の防犯への関心が高い」とプレッシャーを与えることができる。

 

・親や学校が何かあったら子ども110番に駆け込むことを強調すると、いざという時に子ども110番の家しか逃げ込めない恐れがある。近くにいる人や店に助けを求めることをまず教えるべきだ。

 知らない家に駆け込むのは子どもにとってリスクが高い。

 マークには、警察の名前やマークが入っているので、警察がOKを出した場所と思うと、貼っていないところに駆け込むのは勇気がいるでしょうし、廃屋に子ども110番のマークが貼ってある例もあるそうです。

 

・保護者同士がコミュニケーションをとり、通学路で知っている家をできるだけ増やす必要がある。

 駆け込むロールプレイや通学路の子ども110番について確認する機会があってもいいかもしれませんね。