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No878 少人数学級2

 感染者の増加のニュースに気分も沈みがちですが、皆さんはいかがでしょう。早速、都知事が「5つの小」を呼びかけましたが、「小人数」という言葉がひっかかりました。

 小人数と少人数の違いは?調べてみると、意味はどちらも「わずかな人数。人数が少ないこと。」(デジタル大辞泉)

 対義語は小人数は大人数、少人数は多人数。

 小人数は見た目の人数、少人数は人数が判明できる場合に使用されるようです。

 

 少人数といえば、一昨日お伝えした「少人数学級」は朝日新聞からでしたが、今日の読売新聞朝刊「学ぶ 育む」の「教育最前線」にも取り上げていました。見出しは「少人数学級 交渉大詰め」でした。

 

 埼玉県和光市の小学校の例が紹介されていました。3年生72人。一般的なら36人2クラスになるはずですが、同市は2014年度から独自の予算をつけ、小3~4年は35人学級としているので、1学級24人ずつの3学級になっているそうです。

 1学級24人と36人ではきめ細かな対応に差が出ても仕方ありませんよね。これに対して財務省は「教育的な効果はないか、あっても少ないことを示す研究が多い」と主張するんですから、バカヤロー発言をしたいくらいです。

 

 1学級当たりの標準人数の見直しの変遷に注目しました。

1947年 学校教育法施行規則では50人以下。

1958年 学級の人数などを定めた「義務標準法」が施行。

    段階的に59年度から50人、64年度から45人、80年度に40人に減少。

2010年 中教審分科会が引き下げを提言。小中学校35人、低学年30人を想定。

2011年 小1のみ35人

 まさに長年の悲願であることが分かりますよね。ぜひ実現されることを願っています。 

 

 「小人数と少人数」でもう一つ思い出したのが「長なわと大なわ」です。

 体育の指導要領では「短なわ」に対して「長なわ」が使われています。

 実は、なわ跳びは1793年ドイツから伝わり、遊びとしてのなわ跳びは室町以前に既に存在していたようです。