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No643  国語力が危ない5    

 昨日積もった庭の雪もすっかりとけてしまいました。朝ウオーキングに行くと、公園には大きな雪だるまがまだとけずにありました。終雪になるのでしょうか。

 さて、読売新聞では、再び「国語力が危ない」を3回に分けて取り上げていました。

「この公園には滑り台をする」、いらない助詞を足す学生、そして、そして、そして・・・を連発する学生、問い合わせ文に絵文字を入れてくる学生、接続詞の代わりに「→」を使う、「あなたの母」と言う、ビジネス文章に「!」、「きれい」の否定形を「きれいくない」、「違った」を「違かった」と言う・・・覚えていますか?

 

 前回は12月でしたが、今回は第2部として、語彙力に注目しています。

 今日は28日(土)の記事からです。見出しは「感動何でも『エモい』」、「現代の『あはれ』拡散」でした。

 様々な言葉飛び交う今、私たちは自分の考えや気持ちを的確に表現し、伝える語彙を持っているだろうかという問題提起です。

 

「エモい」と言う言葉をご存知でしたか?私は初めて聞きました。

「三省堂が昨秋13年ぶりに改訂した国語辞書『大辞林』に初めて収録された。意味は『(主に若者言葉で)心に響く。感動的である』とある。感情という意味の「エモーション」(emotion)が語源とされる。音楽用語だったが、日本ではここ数年、10~20歳代の若者らが使うようになった。絶景を目の当たりにした時、昔の自分の写真を見た時―。エモいは、感動や懐かしさ、切なさなどの様々な感情を一言で表すことができる。」と書いてあります。 

 

 三省堂国語辞典編集者の話

「エモいは、昔でいう『あはれ』だと思う。素晴らしいと感じた時も悲しい時も情感を込めて表現できる。『いとあはれ』は今なら『超エモい』となる。」

 

 学習塾経営の先生の話

「最近の小学生はどんな場面でも『やばい』を連発する。良い意味でも悪い意味でも使われ、テスト返却は決まって『やばっ』と言う」

 

 平安「あはれ」「をかし」→昭和「すごい」→平成「やばい」→令和「エモい」

 

「トンネルに入るエモい姿を撮れます」(鉄道撮影スポット)、「二人とも髪色同じじゃん。やばエモくてエモい」(仲良し女2人組)「何これエモいーってなって泣いた」(卒業式BGM)、「あの2009年WBCはエモい」(イチロー決勝打)

 こんなふうにSNS上に投稿されていたそうですが、どうも「キモい」に似ていて個人的には馴染めませんが、いかがですか?