· 

賛燦山78 パーソナルスペース

 2月24日(土)の日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」は、「パーソナルスペース」の記事でした。話し合う力を高める研究した時に聞いた言葉でした。

★パーソナルスペース

・1960年代に米国の心理学者ロバート・ソーマ―が定義。

・心理学で「自分の体の延長のように感じ、他社に侵入されると生理的に不快感を覚える空間」を指す。

・人は目が前にあるので、正面に意識は向かいやすい。

・人が他者を意識する視線の範囲は、卵のような前に長い楕円の形状をしている。

・「自信のプライバシーを守る」「他者からとっさの攻撃から身を守る」などの役割がある。

 

◎ソマーの実験

・ソマーは米カリフォルニアの病院の敷地内で、野外に座っている患者のすぐそばに腰かける実験を繰り返す。

・一定の距離内に入ると、患者が逃げる、肘をすぼめるなどの不快感を示した。

・現在は、パーソナルスペースに侵入されると、無意識に心拍数やまばたきの回数が増加することも分かっている。

 

★パーソナルスペースを侵害しない快適な対人距離(エドワード・ホール・米文化人類学者)

①「密接距離」すぐに触れ合うことができる距離(45㎝まで)

・相手の表情がよく見えるため、家族や恋人同士の会話に適している。

②「個体距離」両社が手を伸ばせば触れることができる距離(45㎝~1.2mまで)

・同じ部署や友人とのコミュニケーションが活発になる。

③「社会距離」手を伸ばしても相手に触れることができない距離(1.2~3.6m)

・複数人の顔が目に入るので、プレゼンテーションや商談にピッタリ。

・相手の目線が気にならず、一人で集中して仕事をするのに向いている。

④「公衆距離」(3.6m以上)

・大人数の様子が把握できるため、講演などに適している。 

 

・精神状態や空間の明るさなどでもパーソナルスペースの広さが変わる

・気分が沈んだり、周囲が暗かったりすると、相手と距離を取りたくなるので拡大する。

・一般的に、男性の方が女性より体格が大きいので、広い傾向。

 

★パーソナルスペースを意識したコミュニケーション

①適切な距離を置く

・初対面では「個体距離」や「社会距離」の境界である1.2mほど離れるのが望ましい。

・同じ部署の同僚同士で会話する場合は70㎝前後がよい。

 

②相手の反応を見た後の微調整

・相手が席をずらす、視線を外す、ジェスチャーをしない場合は、少し離れる。

・相手の声が大きくなったり、聞き返しが多かったりするときは、少し近づく。

 

③距離が取れない場合は正面を避ける

・視線が交わらない位置に座るのがよい。

・会話の際は斜めに座る。作業する場合は横に並ぶ。

 

★コクヨ(オフィス家具)の工夫

・営業部署の社員が集まるフロアはフリーアドレス。

・椅子は対人距離が50㎝~1.2m強ほどのなるように配置。

・三角の形状の机を配置。正面の社員と視線が合わない工夫。

・いろいろな部署の社員が集い、自身の作業をこなすフロアは1.8mの距離を空ける。

・左右と前にはパーティションを用意。他人の視線を気にせず集中できる環境を整える。

 

★電車・トイレ、公衆浴場

・電車の席は、両端から埋まる。端は、横に壁や手すりなどがあるので、両端から人に挟まれない。

・トイレの便器や公衆浴場の椅子なども、人が出入りする入り口と反対側にある端がより選ばれやすい。

 

 「パーソナルスペース」いかがでしたか?話し合いをしているときの距離、個人面談の座席も工夫してみるといいですね。