· 

賛燦山74 早期教育を考える6

 3月11日ですね。合宿から帰りました。次回の計画をイメージし始めました。

 先週は、朝日新聞に連載されている「早期教育へのギモン」の専門家のインタビュー記事に注目してきましたが、今日は最終回の第6回(3月7日)の臨床心理士の武田信子さんの話です。

★投資の低年齢化・あふれる情報

・塾通いや習い事など、あらゆる分野で投資の低年齢化が起きている。

・子どもが楽しんでいる限りはいいが、一線を越えるとよくないので注意。

・多くの親は、子どもをよりよい状態にしたいと願うが、そこに比較や競争心。自分への承認欲求が加わることがある。

・休憩時間や睡眠時間を奪ったり、行動の制限や過度の要求を始めたりしたら要注意。

 

★エデュケーション・マルトリートメント

・教育をめぐる不適切な行為、やりすぎ教育

・「マル」は「不適切」と言う意味。子どもの不適切なかかわりやひどい行い。

・これまでの日本語の「虐待」よりも広義の「虐待」を意味する言葉。

・2010年、欧州の教育系学会で日本の教育状況を報告する際に使用。

・子どもが真に人としての成長発達のニーズから学ぼうと思うのではなく、大人の将来への不安や欲望から強制的に学ばせられる状態。

・親による教育虐待や教師など大人による連続的な教育の強制や遊びの剥奪も含む。

 

★様々な社会的要素

・将来への生活不安やそのために子どもを「いいレール」に乗せなければいけないという大人の責任の呪縛がある。

・地域社会があった頃は「親がなくても子は育つ」と言われた。

・1980年代に入ると「母源病」と言う言葉が流行し、子どもの育ち方は親次第だと言われるようになった。

・親の社会・経済的地位によって子どもの学力が左右されるという研究も注目された。

・こうした中で、少しでも早く、子どもに多くのお金をかけるのが親の責任という考えが広まったのではないか。

 

・一律の学校教育や、一斉の受験や就職が行われる制度の中で、「人は生涯にわたって成長していく」とい観点が欠けているから、何でも早くやらせなければという焦りが生じる。

・停滞や失敗を無駄と考える価値観もある。

・子どもの遊ぶ権利や休む権利、意思表明する権利など、子どもの人権に対する無知もある。

 

・社会がみんなでこの価値観を維持する限り、親だけでなく学校も政治も「いい子」を育てようとしまい、子どもはマルトリートメントに遭うリスクがある。

・こうした価値観を問い直されなくてはならない。

 

★マルトリートメントを防ぐ方法

・「親は選択肢を用意するだけ、選んで決定するのは子ども」が重要。

・子どもにあれこれやらせるより、大人が自分の人生を楽しみ、学び続ける姿を見せる方が、お互いにとってずっといいのではないか。

 

 保護者会で早期教育の話題をしてみてはいかがでしょう?