· 

賛燦山68 早期教育を考える2

 昨日から朝日新聞に連載されている「早期教育へのギモン」の専門家のインタビュー記事に注目していますが、今日は、第2回(2月21日)の脳の発達に詳しい瀧靖之教授(東北大加齢医学研究所)の話です。

★加齢医学研究所の研究

・研究の中心は、認知症予防。

・どんなことをすれば脳の健康は維持されるのか?を研究する。

・子どもから高齢者までの脳画像をデータベース化。生活習慣や認知機能などの関する情報を集める。

・脳の発達や加齢はどういうふうに起きるのか?生活習慣や親子関係はどう影響するのか?を調べる。

 

★脳の発達

・脳がどの領域でどのように発達するのかが分かってきた。

・脳は、後ろから前に向かって発達する。脳の加齢は、前から進む。

・生後すぐは、ものを見る機能を担う頭の後ろの「後頭葉」と音を聞く能力に関わる「側頭葉」が発達。

・次に「頭頂葉」が発達。触覚をつかさどる「感覚野」や体の動きをつかさどる「運動野」がある。

・最後に「前頭葉」が発達。考えたり、判断したり、コミュニケ―ションを取ったりする「高次認知機能」を担っている。

 

★子どもの才能を伸ばすための効率的な時期

・視覚や聴覚が発達する0歳児は、図鑑や絵本、音楽に触れさせ始めるのに適している。

・「運動野」が発達のピークを迎える3~5歳ごろは、スポーツ、音楽によい時期。

・英語は脳科学の視点では、早ければ早い方がよいとは必ずしも言えない可能性がある。

「第二言語の獲得は10歳ごろまでに始めるのが効果的」の結論を出すのは難しい。

 

★早期教育の利点・欠点

・幼い頃からその分野にたくさん触れることで、知的好奇心、興味関心が育ちやすい。

・体を動かす時間が削られることになるのは脳の発達によくない。

・十分な睡眠や遊びの時間を確保したうえで、本人が好きであれば習い事もよい。

 

★好奇心を育む

・好奇心があると、より専門的な知識の獲得にも積極的になると言われている。

・脳には自らを変化させる「可塑性」がある。

・脳は何かを突き詰めれば突き詰めるほど「可塑性」が高まり、他の分野も脳を成長させやすくなるという特徴を持つ。

・伸びる子に育てるには、早くから子どもの好奇心を育ててあげることが重要。

・それが習い事である必要はなく、我が家では自然に触れることを大切にしてきた。

・息子が幼いころ、一緒によく虫取りに公園に出かけ、図鑑で見たチョウを探すことで、バーチャル(図鑑)とリアル(現実世界)の体験が結びつく。

・子どもの好奇心を刺激してあげると、「知ること」が純粋に楽しくなって、子どもの力をも伸びていく。

 

 脳は順次発達するので、焦ることなく、習い事には適齢期があることがもっと世間に理解されるといいですね。

 「好奇心」って重要なキーワード。育むには成長に関わる周囲の大人がどれだけ「好奇心」を持っているか?ですよね。