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賛燦山67 早期教育を考える1

  先々週(2月20日)から朝日新聞に「早期教育へのギモン」が連載されています。それぞれの専門家のインタビュー記事に注目してみます。

 今日は、第1回の小児科医の成田奈緒子先生です。親子支援事業「子育て科学アクシス」を主宰しているそうです。

 

★早期教育に熱心な保護者の特徴

・40歳前後で子どもを持った方が多い印象。

・「もうあとがないから子育てに失敗できない」焦っている。

・「子どもが幸せに暮らせるように最良の教育を受けさせたい」

「子どもの才能を見つけてあげるのも親の仕事だ」と話す方は多い。

・自分が達成できなかったことを達成させたいという「リベンジ型」の保護者もいる。

・経済的な余裕もある場合は、子どもに際限なくお金を使え、あれもこれもと早期教育に走る傾向がある。

・社会的地位が確立されればされるほど、それが一番の幸せだと思ってしまう。

・高学歴な方は経済的に裕福な方も多く、投資感覚でどんどん教育にお金を注いでしまうのが厄介な点。

・子どもにかける費用が多すぎるのは、高学歴、高収入の方ならではの失敗。

 

★行き過ぎた教育の弊害例

・相談にくる方は、ほぼほぼ子どもの体や心に症状が出ている。

・過干渉で育てられた子どもは不安感も強く、自己コントロールが難しい。

・塾の試験を前にプレッシャーからおなかが痛くなり、トイレが出てこられなくなる。

・受験や発表会などが近づくと不安だらけで吐き気や頭痛など様々な身体的症状があらわれる。

・心の症状では、人が怖くなって関われなくなったり、話さなくなったりする。

・家から出られなくなったり、自分を否定して自傷行為に走ったりする。

 

★生活習慣を整える

・脳をよい状態に保つには、生活習慣が何よりも大切。

・家庭生活を律動的に行うことができなければ、学業成績がよくても本末転倒。

・18歳以降に自分を律しながら自立して生活することはできない。

・生活リズムを整え、生きるために必要な脳の土台を育ててほしい。

・5~6歳ごろまでには、特に睡眠や食事などの生活習慣を整える。

・3歳児の睡眠時間は、昼寝1時間、夜寝12時間が理想的。

・夜間連続睡眠時間は、5歳児は10時間(理想11時間)、小学生は9時間(理想10時間)を確保。

・生命維持に必要な脳が土台となり、「お利口さん脳」、自分で考えたり、行動したりするのに大切な脳が育っていく。

・小学生以降も十分な睡眠をとらないと、勉強しても脳の中に情報が整理整頓されて入っていかず、スポーツでもケガが多くなる。

・親が一生懸命、習い事にお金や時間を費やしても、生活習慣が乱れたままでは、どれも実を結ばないのではないか。

 

 脳のための生活習慣や睡眠の大切さがもっと社会に浸透すればいいのにね。