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賛燦山57 鷲田清一さんが選んだ言葉1

 小雨降る中 3回目の謎解きに大学サークル仲間5人と挑戦中。早くも苦戦。ちょー難しい!

先週2月16日(金)の朝日新聞に哲学者の鷲田清一さんの「折々のことば」が連載3000回を迎えた記事がありましたが、その中に「過去のことば 鷲田さん10選」があったのでこの3連休はそれに注目してみます。今日はその中から5つ。

★鷲田さんが選んだ「過去の言葉10選」

①めいわくかけて ありがとう (たこ八郎)2回(2015年4月2日)

・迷惑かけて「すみません」ではなくて、「ありがとう」。

・荒れて、酔っぱらって、くだを巻き、周囲の人に迷惑かけるばかりだったけれど、みんなはぼやき、怒鳴りながらも、見限らずに迷惑をかけられつづけてくれた、そのことへの感謝である。

・迷惑かけずに生きられる人なんていない。

・だからこれはだれが口にしてもおかしくない。

・たこは昭和のコメディアンで元ボクサー。

 

②時は金なり (ベンジャミン・フランクリン)14回(2015年4月14日)

・これを「手に入れる」ことから考えれば、時を無駄にするなという勤労と効率を勧めるちょっとばっかりけちくさい警句になってしまう。

・これを人に「与える」と言う視点からすれば、気前よくなれとの格言にもなる。

・育児でも介護でもそうだが、ケアの本質には、他の人に、自分にとってもっとも大事なもの、つまりは時間をあげるということがある。

 

③人間には行方不明の時間が必要です (茨木のり子)1396回(2019年3月8日)

・「うたたねしろ/瞑想にしろ/不埒麩(ふらち)なことをいたすにしろ」、人には「ふっと自分の存在を掻(か)き消す時間」が要ると詩人はいう。

・「日々アリバイを作るいわれもないのに」携帯電話は鳴る。でも出ない。

・むしろ時の隙間をこじ開けて一人「ポワン」としていたい。

・自分を大切に思うのも大事だが、ときに自分に厭(あ)きる、自分をチャラにする時間も必要だ。 詩「行方不明の時間」から

 

④病める貝の吐き出した美しい異物。それが真珠です。 (澁澤龍彦)1344回(2019年1月13日)

・人生とは長患いみたいなもの。

・思うようにはゆかぬその思いを、人は内に痼(しこり)りのように溜(た)め込む。

・その痼りがもし、吐瀉(としゃ)物のように形の崩れたものではなく、瑕(きず)のない美しい球となって吐き出されたなら、それこそ患う人性への究極の慈悲といえるかもしれない。

・幼き頃よりの夢を叶えるべく、老いて天竺に向かう親王の幻想と怪奇の旅を描いた小説「高丘親王航海記」から。

 

⑤どんな人でも、家の中では有名人なんです。・・・人間がそれ以上の有名というものを求めるのは間違いではないかと思いますね。 (鶴見俊介)222回(2015年11月15日)

・生まれ、名つけられたとき、私はまわりの人たちの思いの確かな宛先としてあった。

・「者」としてそのように尊重された記憶こそ、人のもっとも大切な財産だ。

・やがて世間で別の名を生き、老いさらばえて「見知らぬ」人なり、そして「物」の一つとして終わる。

・その覚悟をそなえよ、と思想家は言う。 共著「いま家族とは」から。

 

 皆さんはどのことばが心に沁みましたか?