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賛燦山52  2024年2月のがるべる 

 昨日の第118回定例「2月のがるべる」のテーマは、「特別支援について学びを深めよう!」ということで、山梨の特別支援学校で活躍されているF先生に講師をお願いしました。2回目の恵比寿の会場に10人集まりました。

 まず、自己紹介の後に、「学校紹介」を通して、特別支援学校の中の様子を詳しく知ることができました。生活時程や環境等、たくさんの違いに気づかれたことと思います。

 「山梨県社会福祉村」という施設のことや寄宿舎での管理のこと、小学部・中学部・高等部の教員の関わり方などの疑問が出ました。

 特別支援学校で気になるだろう4つのポイントを学びました。

 

★特別支援学校、ここが気になる!

①「自立と社会参加」

・特別支援教育では、忘れてはいけないキーワード。

◎「自立」とは何か?

・辞書的には「他への従属から離れて独り立ちすること。

他からの支配や助力を受けずに、存在すること」 例 経済的自立、親離れ・・・

 

◎特別支援教育の「自立」の捉え方

・ADL(日常生活動作)の困難を、最低限の介助を得ながら主体的に、自己の力を可能な限り発揮することで、改善・克服し、より良く生きることができる状態。

 

②障害と特別支援学校

◎障害の考え方

・20世紀までの考え方(医学モデル) 個人の問題。訓練すればなんとかなる。

→いまの考え方(社会モデル) 個人と社会の摩擦。双方が歩み寄りを。 

 

◎特別支援学校と特別支援学級の種類と対象

「特別支援学校」①盲学校(視覚障害)②ろう学校(聴覚障害)③特別支援学校(知的障害)④特別支援学校(肢体不自由)⑤特別支援学校(病弱)

「特別支援学級」①知的障害②肢体不自由③身体虚弱④弱視⑤難聴⑥その他障害(ASD・

LD・ADHD等)

 

◎「知的障害」とは?

・一般に、同年齢の子供と比べて、「認知や言語などにかかわる知的機能」の発達に遅れが認められ、「他人との意思の交換、日常生活や社会生活、安全、仕事、余暇利用などについての適応能力」も不十分であり、特別な支援や配慮が必要な状態。

 

③特別支援学校の就学・転入学

・本人・保護者の意見を最大限尊重し、教育ニーズと必要な支援について合意形成を行うのが原則。

・最終的に市町村教育委員会が就学先を決定。

・教員は診断ができないので、「この子は特別支援学校・支援級かな・・・」は禁句。

 

④「日生」「生単」「遊び」「自立活動」(教育課程)

・「日常生活の指導」(日生) 教科や領域を合わせた学習。1時間目や4時間目に設定されていることが多い。

・「生活単元学習」(生単) 国語や算数等の教科や領域を合わせた学習

・「遊びの指導」 子どもの発達を促す重要な活動。小学部低~中学年の教育課程に位置づける。

・「自立活動」 「健康の保持」「心理的な安定」「人間関係の形成」「環境の把握」「身体の動き」「コミュニ―ケーション」について、個々の実態に応じて指導。

・各教科、道徳科、特別活動、自立活動に示す内容を基に、児童・生徒の知的障害や経験等に応じて、具体的な指導内容を設定している。

 

 最後に特別支援学校の教員になって学んだこと、心がけるようになったことを語ってくれました。

・特別支援業界でよく言われる言葉「すべては担任(自分)のせい」

・いつも「なぜ?」の視点を忘れないようにしている。

・兎にも角にも、「実態把握」

 ①見たこと、聞いたこと、考えたことは、ひとまず話す。

 ②「いつ、どこで、だれに、どんなふうに、なにをした」で情報整理。

 ③障害特性や家庭環境、様々な側面を踏まえ分析(傾向をつかむ)。

・特別支援で一番大切なのは「大人の人間関係」(同期の名言)

 教員の仲が良いこと、教員の足並みが揃うこと。

 

 特別支援に限らず、ひとりひとりの実態をいろいろな側面から把握することって大切だと思いませんか?優れた指導者は、この力が必ず秀でていると信じます。

 いろんな人と仲良くしていると、一人では気が付かなかった情報も自然と増えていきます。

 いい教育をするには、自慢できるいい職員室でありたいですね。