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賛燦山47 授業時間の見直し

 先週「賛燦山41  教員の働き方改革の現状」(2月7日)で、日本経済新聞の「教員の働き方改革 道半ば」の記事から「働き方改革に向けた取り組み」として、授業時間を40分に短縮している横浜市のモデル校の実践を紹介しました。

 2月10日(土)の読売新聞にも関連した記事があったので注目してみます。

・次期学習指導要領の改訂(2027年)に向けた議論が今秋にもスタートする。

・文科省は、小中学校の授業時間を見直し、学校の裁量時間を確保することを検討テーマの一つとする方針だが、長年の授業スタイルを変えるのは容易ではない。

★標準授業時間

・小中学校の授業時間は1958年に学校教育法の施行規則で、1コマあたり小学校「45分」、中学校「50分」が標準例として明示。

・かつては学習指導要領でも「45分」「50分」と明記。

・1998年の改定では創意工夫して教育活動が取り組めるよう、授業時間の弾力化を図るため、記載をなくしたが、学校現場には「小学校は45分」「中学校は50分」の意識が根強い。

 

★年間授業時数

・文科省は次期学習指導要領の改訂で、現行と同じ学習時間を確保しながら、授業時間を見直し、学校裁量の時間を設ける方向で検討。

・現在、小学校の4年以上と中学校は1015コマ。

・小学校では年間約760時間、中学校で約850時間が授業に充てられる。

・授業が5分短くなれば、小学校、中学校ともに約85時間(5075分)の差が生まれ、各校が弾力的に運用できる。

 

★文科省の期待

・各校が画一的な授業を横並びで実施しているだけでは、子どもの学力や教育環境などの地域格差への対応が難しい。

・裁量拡大によって学校現場の創意工夫を促すねらい。

・思考力育成を目指した探究活動、基礎学力定着のためのドリル学習など各校が実情に応じて指導に生かすことを文科省は期待。

 

★40分授業実践校の現場の声

・「午前中5コマの方が児童も集中力を持続させやすい」(担任)

 児童の9割が、「学習に集中して取り組めるようになった」

・「授業の内容に合わせて、20分、40分、60分と授業を柔軟に組みやすくなった」(校長)

・「授業時間が短くなっても子どもたちの集中力が高まり、児童一人ひとりの学習の不足をも補えるようになった」(校長)

 

★心配の声

・教科書会社が作る教員用の指導書は、現在の授業時数を前提に作られている。

・ベテランから若手へと引き継がれる指導のノウハウも、現在の授業時数を基に蓄積。

・中学校のある教科の指導書では、導入(5分)、展開(35分)、まとめ(10分)と時間配分の目安が提示。

・「授業では導入と振り返りの5分ずつが特に大事だが、時間を削ると、最後の振り返りまでしっかりできるだろうか」

・授業時間の短縮による学力低下を懸念。

・学校裁量の拡大を巡っては過去に「総合的な学習の時間」が新設された際、一部で補習や受験勉強に使う学校もあった。

 

 私も「午前中5コマ」に賛成です。「裁量」とか「柔軟」が苦手な人が意外に教育現場には多くないですか?

 いつも授業が「導入(5分)、展開(30分)、まとめ(10分)」でいいのでしょうか?

 指導書通りの授業をやって手応えがあったことは一度もありません。早く卒業しましょう。

 ある落語家さんがこんなことを言っていました。「今までこの演目は何百回もやりましたが、全く同じになったことは一度もありません」 授業も同じじゃないかしら?