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賛燦山32 通級指導の実態1

  先週1月26日(金)たまたまテレビをつけると、NHKの「首都圏ナビ・Webリポート」で、発達の特性のある子どもたちが、通級に入れない実態を扱った番組をやっていました。

 ご覧になった方はいますか?

 

・「発達障害」の可能性がある子どもは、年々増加傾向。全国の小中学校で8.8%と推計。

・通級を利用する子どもの数は、18万人あまり。この10年でおよそ3倍の増加。

・子どものなかには不登校になるケースもある。

・国は、こうした子どもたちに対する特別支援教育の1つとして、週に数回、別の教室に移動し、学習や生活の困難を克服する方法を学ぶ「通級指導」の充実を求めている。

 

★都内の自治体へのアンケート調査

・NHKが通級指導の現状について、都内すべての62自治体にアンケート調査をすると56の自治体から回答。

・都内で、検査の体制の問題などで利用に数か月かかると答えたのは24の自治体(42.8%)。

・「ほぼ毎日検査をしているが予約待ちは3か月」、「検査までに4か月程度かかり、利用に半年近くかかる場合もある」などの意見。

・慢性的な教員不足などにより、利用に数か月かかると答えたのは7自治体。

 

★実態(保護者の声)

・親が通級を希望しても、希望者が何名もいるため、一年以上待つ状態が普通のよう。

やっと入級になっても、受けられるのは週に1時間のみ。

・二次障害で不登校になっているが、「通級はもっと困っている子を優先したい」と言われ、利用が難しそう。

・通っている学校には通級指導教室はなく、通級指導教室のある学校までの送迎は親がやらなければ指導を受けられない現実を知る。仕事しているので送迎は難しく諦めたまま。

 

★教員不測の実態

・東京都の基準は。教員1人当たり受け持つ児童数は12人。

・江東区の小学校では、4月希望者が31人にのぼった。

・人員を配置の要求を出しても、通常学級でも教員が足りないので配置は難しいと回答。結局、学校で探している現状がずっと続いている。(校長)

・学校は半年かけて早期退職した元教員を探し出し、補充できた。

 

★明官茂教授(明星大学教育学部)の話

・発達障害などの子どもに適切な指導をすると、学習や生活の困難が改善することが理解されるようになってきた。

・当事者や保護者、学校が、対応の必要性を認識しはじめたことで、通級を利用する子どもが増えている。

・通級の利用者は、今後さらに増えると予想している。

・特別支援教育を受けている子どもの割合は、諸外国に比べて、日本はまだとても少ないからだ。

・通級を必要とする子どもが受けられる体制を整えることが必要。

 

 明日に続く