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賛燦山22 AIロボットの活用

 読売新聞では、「新学力 第1部 模索する現場」を1月9日から連載しています。

 今日は第1回の「先生はAIロボ」の見出しが目に留まりました。

・デジタル社会の変化は速い。自然な文章や画像を作り出す生成AI(人工知能)をはじめ、次々に新しい技術が生まれる今の時代に、子どもたちは知識を蓄える従来型の「学力」を身に付けるだけでよいのだろうか。

 

★広島県三次市の小学校のAIロボットの活用例

・学校は、市の中心部から約6㎞離れた集落にある。

・児童数20人の小規模校で、複式学級に導入。

・AIロボット「ユニボ先生」を2年前から算数の授業で活用。

 

◎ユニボ先生

・東京の企業が開発した汎用ロボットに「ソリューションゲート」(教材の企画・開発)が算数の授業のプログラムを組み込む。

・高さ30㎝、小さな手足と顔が付いている。体の半分を占める顔はモニター。

・笑ったり、困ったり様々な表情を見せ、問題の解き方も顔のモニターに表示する。

 

◎活用の効果

・ユニボ先生で学ぶ児童たちは、教員が見ていなくてもヒントを出し合って問題を解くようになる。

・協力して問題に取り組む力が育ってきた。

・片方の学年を思い切ってユニボ先生に任せることで、先生が教室を歩き回ることが減り、教えることに集中できるようになった。

 

◎見えてきた課題

・児童が誤答したとき、ユニボ先生は「正しい解き方」を教えることしかできない。

・誤りの原因は様々で「正しい解き方」が児童のニーズに合っているとは限らない。

 

◎人間の教員なら

・子どもと対話しながら、どこで間違えたのかを見つけることができる。

・誤答の原因を気づかせることは知識を定着させるうえで大切。

・教員は、コミュニケーションを通じて児童の傾向を把握でき、どの単元でつまづきそうか想像できるため、補助的な教材を用意でき、授業準備に生かせる。

・いろんな言葉で褒めてもらえる。

 

◎貞丸昭則校長先生の話

・問題の解き方を教えるだけならロボットでもできるが、教員には子どもの「いいところ」を見つけ、発揮する場を作り、子ども自身に「いいところ」を気づかせる役割もある。

・作文が上手、花の世話を一生懸命するなど何でもいい。それは、将来大学の専攻になるかもしれないし、職業になるかもしれない。

・子どもが「生きていく力」の土台をつくることこそ、教員の大事な仕事だと思う。

 

◎鈴木博文社長(ソリューションゲート)の話

・開発側としてはロボットを人間に近づけたいが、限界はある。

・子どもがどんな力を秘め、どんな言葉をかければ伸びるかは、人間の教員にしか分からない。

・教員と子どもの間に信頼や尊敬という関係性があるからこそ、教員の言葉は響くのだろう。

 

★AIなどで代替可能性が高い職業、低い職業

◎低い職業例 小中学校教員、幼稚園教員、保育士、学校カウンセラー、日本語教師、内科医、映画監督、俳優、放送記者、作曲家

 

◎高い職業例 一般事務員、銀行窓口係、警備員、建設作業員、タクシー運転者、駐車場管理人、道路パトロール隊員、ビル清掃員、レジ係

 

 ロボットは万能ではない。教員だって万能ではない。足りないことは補っていけばよいのでは?

 人間しかできない言葉かけや気配りにプライドを持っていたいですね。