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賛燦山20  生き物の大きさの測り方  

1月6日(土)の日本経済新聞「プラス1」の「くらし探検隊」は、「生き物の大きさの測り方」についてでした。

・全国のクマの人身被害が相次ぐ「2メートルのクマ」などといわれるが、立ち上がった状態の高さではないそうだ。

 こんな話題を「授業のまくら」にいかがでしょう?

 

★生き物の大きさに使う指標

・「体長」や「全長」といった指標で表現される。

・生き物によってどこからどこまでを指すのかは厳密に異なる。

 

・哺乳類の研究者がよく使う指標は「全長」、「頭胴長」、「尾長」の3種類。

①「全長」は、動物の体をあおむけにして背筋を伸ばし、鼻先から尾の先までを測る。

・ネズミは長い尾を伸ばした状態で測る。

②「頭胴長(とうどうちょう)」は、鼻先から尾の付け根までを測る。

③「尾長(びちょう)」は、尾の付け根か肛門から尾の先端までを測る。

・「頭胴長」と「尾長」を足すと「全長」になる。

 

★大型野生動物の測り方

・生きたまま平面に寝かせてあおむけで測るのは難しい。

・実際には横向きで計測メジャーや棒をあてるなどして測る。

・死体を測る。

 

◎クマ

・一般的には4足歩行の状態で、鼻先から尾の付け根までを直線で測る「体長」を指す。

・体長2mのヒグマでも、立ち上がったときは2.5m程度になる。

・北海道の報道発表は、「体長」を使うことが多く、尾は含まない。

・クマ類は調査主体により北海道と異なる基準の体長を使うところもあり、一様ではない。

 

◎キリンのようなヒヅメを持つ大型哺乳類

・前脚の先から肩の盛り上がりまでの高さを測ることが多い。

 

◎ヘビ

・鼻先から肛門にあたる総排出口までの長さを測る。

 

◎鳥類

・代表的なのは、「翼長」(翼の肩のように見える「翼角」から羽の先まで)を測る。

・一般的なシジュウカラは、「翼長」は片側6.5~7㎝。「全長」(くちばしの先から尾の先

まで)は14.5㎝。

・鳥類は首が伸び縮みするので、「全長」を正確に測るのは難しい。

 

◎クモ

・計測値と実物のイメージの差が大きい。

・イエユウレイグモは、「体長(頭胸部+腹部)」は0.7~1㎝だが、脚の最長は5~6㎝もある。

 

◎チョウ

・かつては左右の羽を開いたときの横幅が一般的。

・現在は前後2組羽のうち前側の付け根から先端までを測るが主流。

・図鑑などに使う生態写真が普及し、羽が閉じた状態が注目されるようになった。

 

◎魚類

・目的によって様々な指標がある。

① 「全長」 先端から二股になった尾びれを寄せて一番遠いところまでを直線で測る。

② 「ふんわり全長」 計測メジャーを先端から魚の体のカーブに沿わせて、ひれの一番遠いところまでを測る。

③ 「尾叉長(びさちょう)」 先端から尾びれが二股になるまでの分岐点までを直線で測る。

④ 「標準体長」 上あごか鼻先の突端から尾びれの骨格の最後端までの長さを測る。

・「全長」25㎝のサヨリなら「尾叉長」は約24㎝、「標準体長」は約20㎝。

 

 体育の時間にあおむけになって全長を測ってみたら、2mのクマの大きさがイメージできるかもしれませんね。