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No弐-987  先生を育てる取り組み2

 読売新聞の「教育ルネサンス」に連載された「〔先生〕第5部 育つ 育てる」からです。

「先生を育てる取り組み」がどのように広がっているのか、今日も注目してみます。

 

④ペーパー教員(12月5日)

★ペーパーティーチャー

・全国に300万~400万人。(文科省推計)

・2022年、教員免許の有効期限を10年とした「免許更新制」が廃止。

 一度は失効した人も手続きをすれば、再び免許を得られるようになった。

・今年4月までに32の教育委員会でペーパーティーチャーの研修会を実施。

・沖縄県では60人以上採用。宮城県など8教育委員会では10人以上採用。

 

◎宮城県大崎市の小学校に勤務する女性の先生(42)

・地元・宮城の大学で中・高の体育の免許取得。

・教員採用試験を受けたが、当時就職氷河期。

・夢は果たせず、埼玉県の体操教室を開く企業に就職。

・結婚、出産後も続けたが、育児との両立が難しく、入社16年目で退職。家族で宮城県に戻る。

・2018年現任校に支援員として勤務。

・昨夏、教頭から請われる。臨時免許取得。

・2023年4月、特別支援学級の担任になる。

・今の自分だから分かることもある。

・保護者から聞く子育ての不安や悩みに共感することは多い。

・「知識や経験はまだまだでも、先生のやりがいを実感している。

 声の掛け方や教材などを工夫すれば、子どもは確実に成長する。

 そんな子どもたちと一緒に歩んでいければ」

 

 「ペーパー教員」という言い方がよくないですが、子育ての経験、他の職場の経験は必ず生きてくると信じます。充電期間と考えれば年齢は関係ないですよね?

 

⑤再任用(12月12日)

★新人育成教員

・週4日勤務。都教育委員会では今年度179人の再任用者採用。

 

◎渋谷区に「新人育成教員」として勤務する男性の先生(63)

・大学卒業後、銀行に就職。2年で退職。アルバイトしながら通信教育で免許を取得。25歳で小学校の先生になる。

・採用後も教育書を読む。「授業の名人がいる」と聞けば、遠方でも自費で訪ねる。

・授業を見てもらう公開授業を繰り返し、腕を磨く。

 

・若手の先生の授業の様子(問いかけ、指示、反応)を観察。

・良かった点、課題の授業メモはA4で7枚。放課後にメモを渡す。

・「義務的に授業すると楽しさが伝わらない。子どもの気持ちが離れてしまう」

「先生の本分は授業」「教えようと教師ぶらずに、目の前の子どもの立ち場になって」

「毎日、子どもを笑顔で帰宅させよう」

 

 私も「先生の本分は授業」だと信じます。若手の先生を孤立させずに支えてあげるシステムを一日も早く確立できることを願います。

 

⑥「特別編」スクールソーシャルワーカー(12月13日)

★スクールソーシャルワーカー(SSW)

・いじめや虐待、不登校、貧困などの課題を抱える子どもの家庭環境や対人関係などの改善を図る専門職。

・学校や教育委員会に配置。

・社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持つ人が多い。

・2021年度、全国に約3100人。小中学校計2万校で対応。

 

★地域学校協働本部

・文科省が後押しをし、公立校に約2万1000校に同様の組織がある。

◎杉並区立方南小学校支援本部の主な活動

・50人以上の大人が関わる。

・授業支援 授業の見守り、家庭科の実習補助

・土曜日学校 算数サポート教室、ICT教室、漢字教室、暮らしの行事

・放課後教室、学校林の整備、漢検・数検の運営、地域祭りの強力

 

 1日も早くSSWが1校1人配置できる日が来ることを私も願います。

 地域の力は大きいです。仲良くしておくのは管理職の大事な役目かな。