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No弐-982  今年売れたものに注目 

 12月7日(木)のスポーツニッポンに「23年売れたものランキング」の記事がありました。

 これは、調査会社のインテージが、全国約6,000店舗より収集した小売店販売データをもとに、今年日用品で何がより売れたか、推定販売金額の「伸び率」から格付けしたものです。

 

★2023年売れたもの金額前年比

1位 強心剤(183%) 動悸、息切れ、気付けなどへの効用をうたう医薬品。

 見出しが「1位はえっ強心剤!?」と書かれてあり、私も「えっ」と思いました。

 コロナ禍では販売苦戦ランキングの上位だったが、外国人旅行客の増加とともに売り上げが急回復。

・強心剤は日本の一般家庭ではあまりなじみがないが、日本製に医薬品を「神薬(しんやく)」と呼んで爆買いする中国、台湾の人々の間ではポピュラー。

・売り上げ急増の要因はネーミング。「救心」などのカテゴリーを代表する商品名が漢字表記なのも中国、台湾など、漢字圏からの観光客に安心感を与えるという分析、評価。

 

2位 口紅(164%) 外出減、マスクで隠れる部分の化粧品で、2021年にはコロナ前の約3分の1まで販売金額が激減。2019年から8割超まで復活。

 

3位 検査薬(159%) 抗原検査キットは10月から新たな動き。夏場にコロナ患者が増加したことも影響。

 

4位 ビタミンB1剤(148%) 訪日客に人気、5位 総合感冒薬(143%)

6位 鎮咳去痰剤(139%) 「龍角散」など、7位 頬紅(139%) 

8位 乳酸菌飲料(139%) 

9位 日焼け・日焼け止め(138%) 猛暑の影響で大きく数字を伸ばす。

10位 口腔用薬(137%)、11位 リップクリーム(135%)、12位 液体だし(133%)

13位 ビタミンC剤(132%)、14位 整腸薬(131%)、15位 パック(131%)

 

・風邪やインフルエンザなども広がりを見せる中、市販薬が好調。総合感冒薬、鎮咳去痰剤、口腔用薬などは、今年に入ってから前年を大きく上回り、コロナ前も上回る。

・口紅、頬紅など、マスク離れが進む中、メークに気をつかう女性の需要がコロナ前の水準に戻ってきた。

・今年、話題になった猛暑と物価高が影響。大きく数字を伸ばしたのが9位の「日焼け・日焼け止め」。他には果汁飲料(123%)、美容・健康ドリンク(121%)ミネラルウォーター類(119%)などの飲料も大幅増。

・熱中症対策の需要が高まり、ビタミンや食物繊維を豊富に含むものなどが伸びる。

・値上げの影響で、キャットフード(117%)、育児用ミルク(115%)、ティッシュペーパー(114%)、大人紙おむつ(114%)も入る。

 

★売れたものランキングの変遷

・2020年 1位マスク、2位殺菌消毒剤、3位体温計 4位うがい薬 5位ぬれティッシュ

衛生系商品が爆発的に数字を伸ばす。マスクが店からなくなりましたよね。

 

・2021年 1位オートミール、2位麦芽飲料、3位玩具メーカー菓子

 長引く外出規制と巣ごもり需要から健康に訴求した食品、家での時間を充実させる商品などが上位に入る。

 

・2022年 1位検査薬、2位オートミール、3位鎮暈剤(酔い止め)

コロナ対策から乗り物酔い止めまで多様な商品が入ってくる。

 

・2023年 インバウンドの影響なども入り、更に多様化。

 販売苦戦したのは1位体温計(61%)、2位殺菌消毒剤(72%)、3位マスク(75%)など衛生系用品。

 5位麦芽飲料(82%)、6位オートミール(83%)も下落。人々の生活に定着。

 8位家庭用手袋(90%)、9位住居用ワックス(90%)外出が増えた生活者の行動に変化。

 長期的に減少が続いていのは、12位洗濯のり(93%)、15位海藻サラダ(94%)。

 

 こういう変化を話題にしてみても面白いかもしれませんね。