今日は、昨日紹介した読売新聞「耕論」(10月12日)の「蛙化現象流行とZ世代」にあった3人目の社会言語学者の堀尾佳以さんの話に注目してみます。
・「蛙化現象」ははやると間もなく、「蛇化現象」という派生語が登場した。
★蛇化現象
・好きな人の全ての行動を肯定し、受け入れるという意味。
・蛇はカエルを丸のみすることから来ている。
・「蛙化現象」を大人が話題にするようになると、「蛇化現象」が生まれた。
★若者言葉
・いつの時代にも若者言葉はあるが、言葉を木に例えると、近年の若者言葉の大きな幹は「おもしろさ」と「かわいさ」。
・枝の伸び方に、その時々の流行が表れる。
・「よきよき」などの古語や、「でら」など方言が流行ったことがあった。
・今は「ちゅき」「はにゃ」など舌足らずな言葉が好まれる。
・「かわいい」はこの20年ほど若者言葉のキーワードであり続けている。
・1990年代後半ごろから、流行語の発信源が女子大生から女子高生へと低年齢化したことも関係。
・以前はテレビで芸能人が使う言葉が全国に広がった。
・今はYouTubeやTikTokで言葉が生まれ、広がる。
・ここ数年は、ポジティブな言葉が目立つのが特徴。
・「すこ」 「好き」のタイプミスから流行し、言い間違えを失敗ではなく、面白いと捉えている。
・「ぼっち飯」 当初は自虐的だったが、今では「一人を謳歌している」ニュアンスで使われることもある。
・若い世代には多様性を受け入れやすい土壌ができているのかなと感じる。
・年を重ねるとだんだん語彙が固定されていくので、若者言葉は乱れていると感じがちだが、奇抜に見えても規則性はある。
・「ギョプる」 韓国料理のサムギョプサルを食べるという意味。単語に「る」をつけて動詞化することで、若者言葉の規則に沿っている。
私はいまだに「エモい」(「emotional」が由来で、感情的・情緒的な様子を表し、何ともいえない気持ちの時や切ない時、感動した時に使われる言葉)が馴染めません。
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