先週10月12日(木)の朝日新聞の「耕論」は「蛙化現象流行とZ世代」というテーマでした。皆さんは「蛙化現象」という言葉をご存じでしたか?
★蛙化現象
・10代から20代半ばのZ世代が、心理学用語を柔軟にアレンジして流行。
・好きな人の言動の理想と現実のギャップで、気持ちが冷めてしまうことを表す言葉。
言葉の由来は、グリム童話の「カエルの王様」がルーツだそうです。
本来は「好きな人から好意を向けられると、嫌悪感を抱いてしまう」という意味が、「好きな人のささいな行動を目撃して突然、気持ちが冷めること」というのが流行語になっているそうです。ネットには蛙化現象の例がたくさんありました。
★気持ちが覚める覚める例
・店員への横柄な態度 ・食べ方が汚い ・ポイ捨てなどマナーが悪い ・性格が悪い(わがまま) ・鼻息が荒い ・映画館で大声で笑う ・赤ちゃん言葉・・・
★Z世代(Wikipedia)
・ジェネレーションZとは、1990年~1997年から2012年生まれ。
・生まれた時点でインターネットがあった最初の世代。
・Z世代には2つの区切りが存在し、ミレニアル世代が1996年生まれ以前と定義される事から、1997年以降に生まれた人をZ世代と呼ぶことが一般的。
・日本ではインターネットで活躍する若い世代を総称して幅広く使われていることも多く、明確な定義は存在しない。
・日本では概ねノストラダムスの予言後の1999年(平成11年)4月2日~東日本大震災直後の2011年(平成23年)4月1日までに生まれた世代に相当。
◎Z世代(15~24歳)を対象にマーケティングをしている長田麻衣さん(SHIBUYA109lab.所長)の話
・「蛙化現象」がZ世代で広まったのは、TikTokなどのSNSの投稿を観て「あるある」と共感できて、ノリやすいから。
・今年のウエブ調査(15~24歳の女性400人対象) 「自分に自信がある」(約33%)
・Z世代は自己肯定感が低いところがある。「こんな自分を好きになるなんて」と感じ、相手を嫌いになるケースもある。
★Z世代は「SNSネイティブ世代」(様々なSNSで囲まれて育った世代)
・自分より優れていたり、いい生活をしたりしている人をSNSで見る機会が多いから、社会課題に対する意識が高くて行動している人も「私なんかまだまだです」と謙遜してしまう。
・自分の日常を共有し、他人の日常も知ることができるから、他人にどう見られるかを常に意識することが当たり前になり、目立つことを避け、社会との調和を大切にする傾向がある。
・横並びで一緒に頑張ろうという教育や時代背景、思春期のリーマン・ショック、東日本大震災などの経験、少子高齢化、経済状況の不安定で、より慎重に見極めるようになる。
・消費行動でも、周りにその商品がどう評価されているかを大事にする。
・インフルエンサーが紹介している商品も、コメント欄を見てどのコメントに多くの「いいね」がついているかを確認する。
★2人目の俳優の兒玉遥さんの言葉
・他人の評価が自分の幸せの軸になると、すごく苦しい。
・Z世代に子も、いろいろな物差しで物事を見られるようになれば、もっとのびのびと暮らせるはず。
15歳~24歳の頃、「自分に自信」があったでしょうか?他人意識もあまりなかったように思います。「人は人」で生きた方が楽だと思いますが。
「君は君 我は我也 されど仲良き」武者小路実篤
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