今日は雨の中のマラソンを観てました。その後、いつものように新聞を読みに行くと、読売新聞の森川暁子さん(編集委員)の「広角多角」にあった「『雑』なるものに目を凝らす」の記事が面白かったので、紹介します。
★「雑草という草はない」
・植物学者・牧野富太郎の言葉。NHK朝ドラ「らんまん」で視聴者に心をとらえた言葉。
・ドラマの主人公は、その言葉のとおり、どんな草にも名はあると、敬意をもって植物に向き合い、子細に観察。
★「雑」(広辞苑)
①種々のものに入りまじること。主要でないこと。
②あらくて念入りでないこと。
★「雑」で始まる熟語
・「雑炊」、「雑煮」、「雑魚」、「雑兵」、「雑用」、「雑費」、「雑がみ」・・・
★「雑がみ」
・「雑紙(ざっし、ぞうし)」は鼻紙などをさす。「雑がみ」は古紙回収の一分類。
◎「古紙」の5分類①「新聞」②「段ボール」③「雑誌」④「紙パック」⑤「雑がみ」
・お菓子の空き箱、パンフレット、トイレットペーパーの芯、カレンダーなどいろいろ。
・回収方法は地域によって違い、「その他の紙」と呼ばれたり、雑誌の一種として集められたりする。
・日本の紙全体の回収率は約8割。「雑がみ」の回収率はまだ低い。(再生できない加工のものなどが多いのも一因)。
★「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」
・徳島市の昨年度の家庭から出る可燃ごみの約4割が紙。「雑がみ」としてリサイクルできそうなものが多く交じっていた。
・今年、燃やせるゴミを「分別頑張ったんやけど、燃やすしかないごみ」と呼びかえ、「雑がみ」を資源として出してもらえるようによびかける。
★再生に使えないもの
・食品のかすなどで汚れた箱、アイロンプリント紙、においがつたもの(石鹸の箱など)、屋外ポスターに使う合成紙。(地域によって違う)
森川さんは、「キャラメルの箱のように手元ですぐ役目を終えるものもあるのだが、万太郎(「らんまん」の主人公)ほどの凝視はせずとも、ちらりとは顧みて、再生レーンに送り出し再会を待つか、「頑張ったんやけど」感謝して燃やすか、一瞬の手間をかけてもよい気がするのだ」と結んでいます。
「リサイクル」を学習するときに、話題にしてみてはいかがでしょう?
「頑張ったんやけど」も印象に残りました。「文豪道場」で使えそうです。
ちなみに「雑」がつく熟語にほかにどんな言葉が思い浮かびますか?
「雑音」「雑学」「雑誌」「雑談」「雑貨」「雑務」「雑菌」「雑種」「雑感」「雑居」「雑穀」「雑多」「雑踏」「雑役」「雑然」「雑念」「雑巾」「雑言」「粗雑」「混雑」「複雑」「乱雑」「煩雑」・・・
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