今日は、やはり藤井聡太さんの「八冠達成」ですよね?6月に「名人」を獲得した時、「No弐-798・799」(6月3日・4日)でタイトルを「藤井さんお見事七冠達成」としたので、このタイトルを引き継ぎました。
あれから4か月後、「八冠」を実現してしまうんですから、お見事です。今日、明日は、藤井さんを振り返りたいと思います。
藤井さんをこのブログで取り上げたのは、3年前(2020年)の「No753 将棋から学ぶ」(7月18日)でした。コロナ感染者の増加で暗いニュースばかりの時に、藤井さんが史上最年少で「棋聖」のタイトルを獲得したニュースがうれしかったことを覚えています。
★藤井さんのすごさ(羽生善治九段)
・「序盤の研究、分析の深さ、中盤の丁寧に読む姿勢、終盤の切れ味の鋭さ」を絶賛。
これって、1時間の授業に共通していると思いました。
翌月、無敗の14連勝で「王位」を獲得し、最年少二冠になったので、「No787 またまた将棋」(8月21日)で取り上げました。
翌年2年前の2021年には、「No弐-242・243 藤井颯太新竜王の進化」(11月24日・25日)で、藤井さんが「竜王」を獲得し、史上最年少で四冠を果たしたので、再び注目しました。
★藤井さんのエピソード
・小学生の頃、難解な詰将棋の問題を考えながら歩いていたら何度かドブに落ちた。
・小学校から新聞を読んでいる。将棋の観戦記はもちろん、海外のニュースに関心がある。
・新聞以外には、歴史小説も好きと言う一方で、SNSは「全くやりません」。
・デジタル一辺倒ではなく、アナログの良さも取り入れている。
・対局中の前傾姿勢になったら「全集中」で熟考に入る合図だと、ファンには知られている。
「対局中、相手のしぐさを見たり、表情を気にしたりすることはありません」。
・趣味で始めたというチェス。コンピューターソフトと対戦。形勢が悪くなったり、自分のミスに気づくと、すぐに「待った」をしてやり直す。チェスの腕前は「さっぱり強くなりません。誰と対戦しても負けると思います。将棋以外のボードゲームは弱いままでしょう」
・運動不足解消のため、今年春に始めた散歩も「行った先から帰るのが面倒なので、すぐにやめました」
★おやつ・勝負飯・中継
・自分で対局するより公式戦の観戦を趣味とする「観る将」と呼ばれるファンが増え、大盤解説会場には女性の姿も目立つ。「おやつ」や「勝負めし」と言った話題で盛り上がる。
・将棋中継は、アクセス数は毎年右肩上がりに増えている。
・2年ほど前にABEMAの将棋中継でAIによる勝率表示が始まり、対局の形勢が可視化されたのも大きい。
★藤井さんの名言
・将棋とは、どれだけ考えても分からないもの。新しい発見を与えてくれる。
・将棋は、必ず未知の局面を迎えるので、一局ごとに新しい発見がある。判断が難しい局面を考えることが面白い。
・最善手を追及したい。
今年に入り、「No弐-723 藤井聡太さん八冠への道」(3月8日)で「棋王」を獲得し、史上2人目の六冠となり、史上最年少記録(20歳8カ月)を樹立したので、取り上げました。
★流動性知能
・「流動性知能」(思考力や計算力)。対する概念は「結晶性知能」(経験)。
・流動性知能のピークはあと5年続き、それからは結晶性知能も磨かれることになる。
・「自分のピークはいつごろだと思うか」(14歳・中学3年の時のインタビュー)→「18歳から25歳が流動性知能のピークのようなので大事な時期になります」
★藤井さんの進化(谷川17世名人)
・才能というのはきらきらと輝くものでなく、苦にならずその道を毎日続けられること。
・考えることは財産。その蓄積が非常に大きい。相手が研究テーマを出せば出すほど、藤井さんは強くなる。
・毎日の努力と吸収の速さ。一時は振り飛車や横歩取りの戦法を苦手としていたが、最近ではそれもなくなってきている。
・戦い方でも、持ち時間の使い方が以前より巧妙になった。中盤の戦術も飛躍的に向上。
その1か月後、名人戦が始まると「No弐-739 七冠への挑戦」(4月5日)で幼少期の藤井少年の様子を伝えました。
★幼少期の藤井少年
・5歳の時、藤井さんは祖母に贈られた盤駒で将棋と出会う。
・すぐに没頭し、もっと強くなりたいと願い、自宅に近い「ふみもと子供将棋教室」に通う。
・週3回、幼児から中学生までの生徒が通う教室の方針は、定跡を覚え、詰将棋を解き、たくさん対局し、礼儀を重んじた。
・幼稚園年長で小学6年生に勝つ才能を持ち、負ければ大泣きした。
・教室に通った4年9カ月の間に全国大会で優勝するまで成長。
・2012年9月、棋士になるための養成機関「奨励会」に入会。
・期待の新星として地元のFMラジオに出演。「名人をこえたいです」夢を力強く語る。
・同年、小学校4年の時、自己紹介カードに大きく太文字で「名人をこす」と書いた。
明日に続く
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