2か月前、No弐-854(8月4日)で「地球沸騰の時代」を紹介しました。
★今年の7月(平均気温25.96度)
・日本の観測史上、最も平均気温が高かった。今まで最も暑かったのは1978年(25.58度)。45年ぶり記録更新。126年で1.5度上昇。
・地球温暖化の影響、特に2000年以降の気温の上がり方は急激。
・猛暑日(最高気温35度以上)は1920年頃まではゼロの年もあったが、2000年頃から急増。東京は7月の猛暑日13日。熱帯夜17日(歴代4位タイ)
・都市部の千代田区、名古屋市千種区、大阪市中央区、福岡市中央区の4観測所の7月平均気温は28.84度。126年で2.3度上昇。
★平均気温の上昇
・今年は、7月だけでなく、1月以降の上半期全体で平均気温が高かったのも特徴。
・1~6月全体の平均気温12.14度。記録更新。126年で約1.8度上昇。
・特に3月は記録的な暖かさ。9.99度(2021)→10.36度。桜の開花も各地で早まる。
・4月過去5位、6月過去2位。
・特にここ4年は過去のトップ10に入る暑さが続く。
・東京、名古屋、大阪、福岡の4観測所の平均気温は126年で約3.2度上昇。
・今年の上半期の平均気温は14.47度。過去最高。
★世界の気候異常
・「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」(国連グテーレス事務総長)
・7月中旬、中国新疆ウイグル自治区で52.2度。
・7月下旬、米フロリダ沖海面水温38度以上。お風呂並み。
さらに1か月前、No弐-884(9月3日)でも8月の平均気温が最も高かった記事を紹介しました。
★今年の8月(平均気温は27.48度)
・今年7月に続き、8月もここ126年で最も暑かった。
・「猛暑日(最高気温35度以上)」は全国38地点で最多。
・過去151年で一度も猛暑日がなかった函館市で初めて記録。
・全国観測915地点のうち248地点で最低気温が過去最高。
・千代田区は31日間すべてが真夏日。1875年以降初めて。
今日の朝日新聞にはこんな記事が載っていました。
★観測史上最も暑かった9月
・今年9月は126年の観測史上で最も暑かった。
・今年は7、8月の平均気温も過去最高。
・平均気温(24.91度)は、これまで最高だった2012年(23.76度)を1度以上も上回る異常な暑さだった。
・都市部も暑かった。東京都千代田区、名古屋市千種区、大阪市中央区、福岡市中央区の今年9月の平均気温は27.23度。これまで最も暑かった26.36度(2007)を0.9度近く上回った。
さらに昨日の朝日新聞には9月の台風が統計開始以降で最も少なくなりそうだという記事がありました。
★9月の台風 最少タイ
・気象庁は、北大西洋や南シナ海の熱帯低気圧が最大風速約17m以上となった場合に「台風の発生」としてカウントする。
・1951年統計開始以来、年間20~30個確認。
・1991~2020年 月別発生数平均 7月(3.7個)、8月(5.7個)最多、9月(5.0個)
・9月で最も少なかったのは2個(1951、1973、1983)。
・今年も2個(5日の13号、30日未明の14号)。過去最少タイ。
・台風が少ない要因の一つは、今夏の猛暑を招いた太平洋高気圧が長期間にわたって南西に張り出していること。
・フィリピン付近では、季節風と貿易風がぶつかること台風が発生するケースが多く、「台風の苗床」とされる。
・このエリアに高気圧が迫ったことで、発生を抑えた可能性がある。
・台風が半月以上発生していなかったことから、海水がかき混ぜられずに海面水温が例年より高温を維持したことで、活発化させるエネルギーを蓄えられているともいえる。
今後の台風は、勢力が強まる可能性もあるんだそうです。気を付けたいですね。
10月も観測史上最も暑くなるんですかね?
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