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No弐-897  名言クイズ2

 今日は、久々にスポーツニッポンに連載されている土日「パズル」のコーナーの問題にあった「名言」(8月20日、8月27日、9月3日)の問題からです。

 

★「名言」 □に当てはまる漢字は何でしょう?

①□穴(けつ)に入(い)らずんば □子(じ)を得ず<後漢書>

 

②□□に履(くつ)を納(い)れず □□に冠(かんむり)を正さず<文選(もんぜん)>

 

③雨(あま)垂(だ)れ □を穿(うが)つ<漢書>

 

④人は城、人は石垣、人は掘、情(なさけ)は□□、讎(あだ)は□なり<武田信玄>

 

⑤人間五十年、下天(げてん)の内(うち)を比ぶれば、□□の如くなり<織田信長>

 

⑥児孫(じそん)の為(ため)に□□を買わず<西郷隆盛>

 

⑦□□吹かば 匂(にほ)ひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな<菅原道真>

 

⑧□□に 釣瓶(つるべ)とられて もらひ水<加賀千代女>

 

⑨名月や □をめぐりて 夜(よ)もすがら<松尾芭蕉>

 

★「名言」 □に当てはまる漢字は何でしょう?

①「虎」穴(こけつ)に入(い)らずんば 「虎」子(こじ)を得ず<後漢書>

・虎は、ほら穴の中で子をとても大切に育てる。その虎の子を得るには危険が伴う。

・危険を犯さなければ大きな成功を得ることはできないというたとえ。

 

②「瓜田(がでん)」に履(くつ)を納(い)れず 「李下(りか)」に冠(かんむり)を正さず<文選(もんぜん)>

・ウリの畑で靴を履き直せば、ウリ泥棒に見える。

 スモモの木の下で冠を直せば、スモモ泥棒と勘違いされる。

・疑われるような行動は避けよ、という戒め。

 

③雨(あま)垂(だ)れ 「石」を穿(うが)つ<漢書>

・1回ごとの成果はわずかでも、積み重ねていくことにより大きな成果を得られるというたとえ。

 

④人は城、人は石垣、人は掘、情(なさけ)は「味方」、讎(あだ)は「敵」なり<武田信玄>

・どんなに城の守りを強固にしたところで、人心が離れてしまえば国は滅ぶ。

 人心をとらえ、集めることが君主の務めである。

 

⑤人間五十年、下天(げてん)の内(うち)を比ぶれば、「夢(ゆめ)幻(まぼろし)」の如くなり<織田信長>

・「下天」(天上界の中ですべてに劣る最下層の天)の一昼夜が、人間界の五十年に当たる。

・桶狭間の合戦で、信長が舞い歌ったといわれる。

 

⑥児孫(じそん)の為(ため)に「美田(びでん)」を買わず<西郷隆盛>

・西郷家の家訓

・子孫のために財を残すことは、甘やかすことになるので、そのようなことはしない。

 

⑦「東風(こち)」吹かば 匂(にほ)ひおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな<菅原道真>

・菅原道真が九州・太宰府に左遷される折、庭の梅の花に自分の想いを託して詠んだ歌。

・もし東風が吹いたなら、また美しい花を咲かせておくれ。私がいなくても春に咲くのを忘れてくれるなよ。

 

⑧「朝顔」に 釣瓶(つるべ)とられて もらひ水<加賀千代女>

・江戸中期の俳人・加賀千代女(かがのちよじょ)の句。

・朝顔が井戸の釣瓶に巻き付いて花をつけている。

 あまりにもきれいなので、このままにして、近所から水をいただきましょう。

 

⑨名月や 「池」をめぐりて 夜(よ)もすがら<松尾芭蕉>

・「名月」は陰暦八月十五日の月。

・空には名月が出ている。その名月を映す池のほとりを(句を案じて)巡りつつ、夜どおしさまよった。