· 

No弐-896  阪神優勝

 昨日は、プロ野球・阪神タイガースが18年ぶりのセリーグ優勝を決めました。

 がるべるの皆さんの中にも阪神ファンの方はいらっしゃいますか?

 私は昔は大のジャイアンツファンでしたが、今は野球熱も少し冷めてます。

 ただ岡田監督は同い年だったので、どんな采配を振るうのか関心がありました。

 

 岡田監督は昨秋の就任以来、優勝を「アレ」と表現してきました。

★今季のタイガースのスローガン「A・R・E」(エー・アール・アイ)

Aim(明確な目標)

Respect(野球や先輩方への尊敬)

Empower(更にパワーアップ)

 

 明確な目標を持たせること、自分のパワーアップに努めることって大切です。そして、自分ばかりでなく、周囲への感謝、敬意。掲げるだけでなく、日々振り返ることも大切です。

 

★岡田監督の指導

・選手と一定の距離を保つ。周囲に特別扱いと映るのを嫌い、グランドでは選手に声はかけない。

・結果を淡々とふり返り、試合後も距離を置くため、選手は一喜一憂しなくなる。

・助言や指示は、コーチを通じて伝え、新聞記事で監督の思いを知る選手もいる。

・選手がコーチを介して考えを示す機会は以前より増えた。

・采配が的中し始めると、選手から話しかけられるようになり、自身の野球観が浸透。

 

・就任時から攻守で「1点」の重要性を説く。(昨季1点差ゲーム20勝25敗)

・四球で好機を作り、得点につなげる。「チャンスでボール球を振るな」

・球団に四球の査定アップを約束させ、選手に意識づける。

・新しい攻撃の形を確立。下位打線で作ったチャンスを、1・2番で返す。

 

・課題の救援陣は固定せず、7.8回は調子のよい選手がつぎ込まれる。

・連投は最長で3日。夏は順番に休養日。

 

・眼力も確かで、就任後は守備位置の変更を敢行。

・内野守備も固定したことでピンチを併殺でしのげる。

 

★岡田監督の名言

・「力があるのに戦力にならないのはおかしい。それを見極めるのも俺らの仕事やと思うよ」

・若手は「伸びしろがあるから楽しい」

・「技術は見たらわかるけど、取り組む姿勢はだけはシーズンに入らな分からんよ。勝つのに大事なのはそこやで。俺が選手の性格を知っていけば、強くなるのは分かっていたよ」

 

 「見極める」観察力を磨きたいですね。あの子はもっと伸ばすことができる!

 

★球団の方針転換

・2015年オフ、助っ人、FA補強重視から方針を大転換。生え抜き野手育成を最重要課題。

・「常に28~32歳の生え抜き選手がいるチーム」

・2016年金本監督招聘。就任早々からドラフト戦略見直し。3年、5年先を見据えた補強ポイント最重視。「補強は最小限、育成は最大限」

・2019年矢野監督、フロント路線継承。補強ポイント最重視の野手指名を貫く。

・21年開幕オーダーは外国人2枠を除く全員が生え抜き。(74年以来)

・8年前にまいた種が結実しての進撃。

・金本、矢野政権の7年間で鍛え上げられた猛虎戦士たちが成し遂げたV奪回。

 

 プロの世界でも7年間。すぐには結果が出マせん。小学校6年間でなんとか芽を出してほしいですね。

 

★経済効果

・阪神優勝による関西地域の経済効果 推定約872億円

観客の交通費・飲食費(約56億円)、ファンのビアホール、自宅などの飲み代(約325億円)、全国にいるファンへの波及効果

・2022ヤクルト優勝(452億円)、2021オリックス優勝(2099億円)、WBC(654億円)理由 ファンが待ちわびる18年ぶりのアレ、新監督の下、若手の活躍で新鮮味が増す、物価の上昇など。

 

 これでオリックスが優勝すれば関西はさらに盛り上がりますね。