今日も読売新聞の「教育ルネサンス」は「先生 第4部 充電の夏」からです。今日は残りの第3回から第6回に登場した中学校、高校、不登校特例校の先生の実践の様子です。
③8月24日(木) 「学び続ける仲間 増やす」
「国際バカロレア」の教員資格を取るための研修に参加された高校の先生たちの話でした。
★国際バカロレア(IB)
・高校レベル修了者に海外大学への入学資格を与える教育課程。
・スイスに本部がある機構が認定。
・年齢別に初等(幼・小)、中等(中)、ディプロマ(高)など。
・全国のIB認定校は161校。認定候補校50校。
★公式研修
・8月上旬、仙台育英学園高校で開催。
・1コマ90分授業。3日間で計10コマ。
・参加者234人(資格保持者も含む)。
・研修例 研究について相談された設定での先生役、生徒役に分かれたロールプレイング。やり取りを通して、どんな言葉をかければいいのかを考える。
・長期休業中での研修は、日本でも増える。
・研修などを通して「IBコミュニティー」と呼ばれる先生たちのつながりができ、自主的な勉強会も各地で開かれるようになった。
④8月29日(火) 「不登校児の『やりたい』実現」
不登校特例校「私立ろりぽっぷ小学校」の夏休みのお泊り会の様子が紹介されていました。
★不登校特例校
・不登校の児童生徒に配慮した文科省指定の学校。全国に公私立の小中高校24校。
・授業の削減や体験活動の重視など特別な教育課程が認められている。
★私立ろりぽっぷ小学校
・仙台市にあるこども園などを運営する学校法人が今春、新たに作った学校。児童は20人弱。集団行動が苦手、いじめ、先生との折り合いが悪いなど様々な理由で不登校。
・「明日また行きたくなる学校」をモットーに好奇心を大切にしている。
・開校してしばらくしてから「この学校で何をしたいか」を尋ねると、「サッカー大会」「料理をみんなで作って食べる」などいろいろなアイデアが出た。
・2年生女子が「みんなと学校でお泊り会をしたい」と提案すると、全校アンケートでも「やりたい」が大半を占める。
・5月に児童と先生2人ずつで実行委員会を作り、夏休みの実施に向けて先生総出で準備。
・夏の1泊2日の学校お泊り会。川遊び、温泉、バーベキュー、肝試しなど。
・「休み明けでも『登校したい』と思ってくれるよう、子どもとの関係を深めたい」
⑤8月30日(水) 「部活とクラブかけ持ち」
新潟市内の中学校で部活動とクラブで陸上を指導する先生(55)の話でした。
・毎週土曜日は、部活動とクラブの「二足のわらじ」をはく。
・月、火、木、金は部活動で、夏休みの半分は指導に充てる。
・クラブは、陸上のフィールド種目専門の競技クラブで、2019年に陸上部の顧問や競技選手に呼びかけ、市内の中高生が参加。
・「自分は陸上に育ててもらった。今度は陸上で子どもを育てたい」
・大会で競技を終えた生徒にかける言葉は、「新しい自分と出会えたか?」自己ベストを更新できたか?挑戦できたか?達成感を味わってほしいと願う。
⑥8月31日(木) 「就活『天王山』仕上げに汗」
三重県の高校で進路指導室で働く先生(53)の話でした。
・就活に本格的に関わるようになったのは教員10年目(22年前)。
・家族旅行にほとんどいけない夏が続いている。
・就職活動をする高校生にとって夏休みは「天王山」。
・前夜、生徒89人の志望先を見直し、睡眠時間3時間半、朝6時過ぎに出勤。
・午前中は生徒十数人と面談、午後は面接練習。
・練習中にも企業から電話が次々と入り、同僚との会議もあり、帰宅は夜8時過ぎ。
・「疲れを感じないほど、やりがいがあって夢中になれる」
・夢は、就職希望者の生徒全員が第1希望の企業に入社すること。現在最高達成率97%。
学び続ける仲間を増やすことって大切ですよね。先生の学ぶ姿勢はきっと子どもに伝わると信じます。
「子どものために夢中になれる」やっぱり、これが「教育の原点」ですよね。
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