朝日新聞には、「学校の『アレ』」は今」が連載され、注目しています。今日は1回目の「焼却炉」と2回目の「ギョウ虫検査」を紹介します。皆さんは、ご存じですか?
① 焼却炉(8月13日)
・1997年、小型焼却炉からの猛毒物質ダイオキシン類の発生が不安視されるとして、文部省が全国の学校でのゴミ焼却を抑制・廃止するように通知。
・当時の調査では公立学校では32563校(83%)が焼却炉を使用。
・通知を受け、多くの学校は焼却炉を撤去。
・ゴミは回収され、学校のゴミは自治体の焼却施設で燃やされるようになる。
・焼却炉廃止が一つの転機となり、学校では環境教育が進む。
・リデュース(削減)、リサイクル(再生利用)、リユース(再利用)の「3R」や分別を学ぶ。
・給食の食べ残しを堆肥にする装置を設置する学校も増えた。
・1人1日あたりのゴミ排出量 1153g(1997年度)→890g(2021年度)
・リサイクル率 11.0%→19.9%
② ギョウ虫検査(8月27日)
・2016年、青いセロハンをお尻に貼った「ギョウ虫検査」は、健康診断の必須項目から外された。
★ギョウ虫
・世界的に分布している寄生虫。
・メスは1㎝程度。オスは3分の1ほど。
・口から感染した後、盲腸に寄生する。
・人が寝静まると、肛門から這い出て、1万個ほどの卵を産む。
・卵が下着やシーツについたり、お尻をかいた手で物を触ったり、それらを別の人が触り、口に持っていくと、その人も感染する。人から人へと感染していく。
★寄生虫検査
・始まったのは戦前。当初は20㎝程の「回虫」などを対象にした「検便」
・当時、畑では処理をしないままの大便を肥やしとして使っていたので、寄生率は高かった。
・検査が必要だったことに加え、学校現場で「手をしっかり洗う」などの教育が必要だった。
・化学肥料や薬の投与で、寄生率が一気に減ってくると、検査はギョウ虫をターゲットに1958年に義務化。
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