10万人以上が亡くなった関東大震災から100年が経ちました。今日は、8月28日(月)の朝日新聞にあった「災害大国 地震防災 原点に学ぶ」からです。
・1923年9月1日午前11時58分。マグニチュード7.9。
・巨大地震は昼時の都市を襲い、あちこちで火災が発生。
・日本海側に進んでいた台風の影響による強い風もあって、東京や横浜の市街地が広く焼けた。
・全体の死者は10万5385人。
・関東地方は、地下で3つのプレートが重なり合う複雑な場所。ここで長さ150㎞に及ぶ震源断層がずれ動いた。
・関東大震災は、揺れに火災、土砂災害、津波も合わさった複合災害。
★倒壊と火災
・揺れは東京よりも、断層直下にあたる神奈川県や千葉県南部の方が大きく、ほとんどの建物がつぶれた地域もあった。
・9割近くが火災による犠牲者。(91781人)
・倒壊による死者だけでも全体で1万人超。
・東京は地盤の弱い場所で被害が目立ち、隅田川の東側では震度6強や7にあたる場所もあったが、銀座などは、震度5弱程度。燃えるまで残っていた建物も少なくなかった。
★土砂災害
・神奈川県では箱根や丹沢山地で崩壊が相次ぎ、その後の豪雨でも余波が続く。
・横浜や鎌倉、三浦半島、千葉県南部の斜面でも被害が出た。
・神奈川県の海岸沿いの根府川駅では、地滑りで駅と列車が海に流され、乗客ら100人以上がなくなる。
・すぐ近くの川では、上流で山が崩れて発生した大量の土砂が集落を襲い、300人近くが巻き込まれる。
・どちらも直後に押し寄せた津波が被害に拍車をかけた。
★津波
・伊豆半島や熱海で12m、千葉館山で9mの高さに達し、沿岸の家屋を破壊。
★密集とデマ
・両国駅近くの旧陸軍被服廠跡の空き地では、避難していた4万人が火災に巻き込まれ、多くが命を落とす。持ち込まれた家財道具が火の勢いを強めた。
・デマにより各地での朝鮮人の虐殺も起きた。
★今後の想定
・この100年の間に揺れやすい低地や土砂災害が起きやすい山際に開発が拡大。
・高層ビルも増えて人が集中。
・デマもネットを通じて瞬時に広がる。
・国が想定している首都直下型地震はM7級。30年以内に南関東で起こる確率70%。死者は最大で23000人に上る。
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