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No弐-874  言葉クイズ2

 一昨日8月22日(火)の朝日新聞に「言葉クイズ」がありました。校閲センターからの出題でした。

 昨年もNo弐-525(9月3日)に「言葉クイズ」(8月29日掲載)を取り上げました。再び挑戦してみてはいかがでしょう?

Q1 ニトウリュウは、①二頭流 ②二刀流 ③二刃流

 

Q2 「きもだめし」の「きもは、 ①気持ち ②妖怪 ③内臓

 

Q3 危機一〇 〇に入る漢字は、①初 ②発 ③髪

 

Q4 かき氷の「かき」は、①夏季 ②欠ける ③果物の柿

 

Q5 先生がうちに来ることになった。尊敬語で言うと、

 ①先生が家にいらっしゃる ②先生が家にうかがう ③先生が家に来ます

 

Q6 「天地無用」の意味は、

 ①上下をひっくり返さないように注意してください

 ②上下をひっくり返しても大丈夫

③飛行機で空から運んでも大丈夫

 

Q7 「けんもほろろに断られた」の「けん」は、①権力 ②キジの鳴き声 ③剣

 

Q8 「イッスイノユメ」は、①一酔の夢 ②一睡の夢 ③一炊の夢   

 

 ここからは今年の問題からです。

Q1. ことわざで、かわいい子にさせるようにすすめているのは?

 ①旅 ②背伸び ③料理

 

Q2.  暑い夏には、「スイカ」が食べたくなる。漢字ではどう書くか?

 ①東瓜 ②西瓜 ③南瓜 

 

Q3.  花火大会や夏祭りでよく見る「うちわ」は漢字でどう書くか?

 ①内輪 ②家和 ③団扇

 

Q1 ニトウリュウは、②二刀流。 元々は両手に刀などを持つ形の総称。剣豪・宮本武蔵が有名。いまは異なる二つを同時に行うことを指す。

 

Q2 「きもだめし」の「きも」は、③内臓。 「肝」や「胆」と書き、肝臓などの大事な内臓を指す。「きもがすわる」は度胸があること。「きもをひやす」は驚いてひやりとすること。

 

Q3 「危機一〇」〇に入る漢字は、③髪。 危機一髪は「髪の毛一本のわずかなところまで危機が迫っている状態」のこと。似た言葉に「間一髪」。

 

Q4 かき氷の「かき」の意味は、②欠ける。 「欠けた氷」を食べることから「かき氷」と呼ばれるようになった。枕草子(清少納言)に「削り氷」として出てくる。砕いた氷は「ぶっかき」「かちわり」ともいい。かちわりは夏の甲子園の名物。

 

Q5 「先生がうちに来ることになった」を尊敬語で言うと、①先生が家にいらっしゃる。

 「いらっしゃる」は尊敬語。「うかがう」は謙譲語。「来ます」は丁寧語。

 

Q6 「天地無用」は、①上下をひっくり返さないように注意してください。

 天地は「荷物などの上下」、「無用」は「してはならない」。

Q7 「けんもほろろに断られた」の「けん」は、②キジの鳴き声。

 キジの鳴き声と慳貪(けんどん・情け心のないこと)などの「けん」をかけたもの。

 「ほろろ」はキジの鳴き声、羽の音。

 

Q8 「イッスイノユメ」は、③一炊の夢  中国・唐代の小説「枕中記」の話から生まれた言葉。一生の栄華盛衰を夢で経験して目覚めると、眠る前に炊きかけたキビ(アワ)がまだ煮えていなかったという話から。「邯鄲(かんたん)の夢」ともいう。

 

Q1. ことわざで、かわいい子にさせるようにすすめているのは、①旅。

 昔は交通も不便で、旅はつらく苦しいものだった。子がかわいいのであれば親元に置いて甘やかすのではなく、世の中の厳しさを経験させた方がよいという意味。

 

Q2.  「スイカ」は漢字では、②西瓜。由来は中国語。西方から伝わった瓜という意味。

英語ではウオーターメロン。カボチャは南瓜。 

 

Q3.  「うちわ」は漢字では、③団扇。 中国から来ている。「団」には丸いという意味がある。「扇子」は日本生まれ。中国では団扇より主流。