一昨日8月22日(火)の朝日新聞に「言葉クイズ」がありました。校閲センターからの出題でした。
昨年もNo弐-525(9月3日)に「言葉クイズ」(8月29日掲載)を取り上げました。再び挑戦してみてはいかがでしょう?
Q1 ニトウリュウは、①二頭流 ②二刀流 ③二刃流
Q2 「きもだめし」の「きもは、 ①気持ち ②妖怪 ③内臓
Q3 危機一〇 〇に入る漢字は、①初 ②発 ③髪
Q4 かき氷の「かき」は、①夏季 ②欠ける ③果物の柿
Q5 先生がうちに来ることになった。尊敬語で言うと、
①先生が家にいらっしゃる ②先生が家にうかがう ③先生が家に来ます
Q6 「天地無用」の意味は、
①上下をひっくり返さないように注意してください
②上下をひっくり返しても大丈夫
③飛行機で空から運んでも大丈夫
Q7 「けんもほろろに断られた」の「けん」は、①権力 ②キジの鳴き声 ③剣
Q8 「イッスイノユメ」は、①一酔の夢 ②一睡の夢 ③一炊の夢
ここからは今年の問題からです。
Q1. ことわざで、かわいい子にさせるようにすすめているのは?
①旅 ②背伸び ③料理
Q2. 暑い夏には、「スイカ」が食べたくなる。漢字ではどう書くか?
①東瓜 ②西瓜 ③南瓜
Q3. 花火大会や夏祭りでよく見る「うちわ」は漢字でどう書くか?
①内輪 ②家和 ③団扇
Q1 ニトウリュウは、②二刀流。 元々は両手に刀などを持つ形の総称。剣豪・宮本武蔵が有名。いまは異なる二つを同時に行うことを指す。
Q2 「きもだめし」の「きも」は、③内臓。 「肝」や「胆」と書き、肝臓などの大事な内臓を指す。「きもがすわる」は度胸があること。「きもをひやす」は驚いてひやりとすること。
Q3 「危機一〇」〇に入る漢字は、③髪。 危機一髪は「髪の毛一本のわずかなところまで危機が迫っている状態」のこと。似た言葉に「間一髪」。
Q4 かき氷の「かき」の意味は、②欠ける。 「欠けた氷」を食べることから「かき氷」と呼ばれるようになった。枕草子(清少納言)に「削り氷」として出てくる。砕いた氷は「ぶっかき」「かちわり」ともいい。かちわりは夏の甲子園の名物。
Q5 「先生がうちに来ることになった」を尊敬語で言うと、①先生が家にいらっしゃる。
「いらっしゃる」は尊敬語。「うかがう」は謙譲語。「来ます」は丁寧語。
Q6 「天地無用」は、①上下をひっくり返さないように注意してください。
天地は「荷物などの上下」、「無用」は「してはならない」。
Q7 「けんもほろろに断られた」の「けん」は、②キジの鳴き声。
キジの鳴き声と慳貪(けんどん・情け心のないこと)などの「けん」をかけたもの。
「ほろろ」はキジの鳴き声、羽の音。
Q8 「イッスイノユメ」は、③一炊の夢 中国・唐代の小説「枕中記」の話から生まれた言葉。一生の栄華盛衰を夢で経験して目覚めると、眠る前に炊きかけたキビ(アワ)がまだ煮えていなかったという話から。「邯鄲(かんたん)の夢」ともいう。
Q1. ことわざで、かわいい子にさせるようにすすめているのは、①旅。
昔は交通も不便で、旅はつらく苦しいものだった。子がかわいいのであれば親元に置いて甘やかすのではなく、世の中の厳しさを経験させた方がよいという意味。
Q2. 「スイカ」は漢字では、②西瓜。由来は中国語。西方から伝わった瓜という意味。
英語ではウオーターメロン。カボチャは南瓜。
Q3. 「うちわ」は漢字では、③団扇。 中国から来ている。「団」には丸いという意味がある。「扇子」は日本生まれ。中国では団扇より主流。
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