暑い夏。今年はなぜか、ソフトクリームを食べる機会が増えました。そこで、一昨日8月12日(土)、日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」にあった「アイス市場」に注目してみました。
★アイスの販売額(22年度)
・5534億円(前年度比5%増)、3年連続で過去最高を更新。
Q1. アイスが日本一消費している地域はどこでしょう?
①浜松市 ②さいたま市 ③金沢市
仮に答えはA市にしておきましょう。
★アイス年間消費額(総務省家計調査)
2022年 ①A市(¥13932) ②さいたま市 ③堺市
2021年 ①さいたま市 ②山形市 ③福島市
2020年 ①A市 ②宮崎市 ③千葉市
2019年 ①A市 ②浜松市 ③山口市
2018年 ①浜松市 ②山形市 ③名古屋市
2017年 ①A市 ②福島市 ③青森市
・A市は過去10年間で6回もトップになっている。
★A市の消費はなぜ多いのか?(日本アイスクリーム協会2019年の調査・分析)
①ケーキやプリンなどA市に甘党が多い。
・江戸時代に茶道と同時に菓子の文化が発達しことが大きい。
・スーパーが多く、季節に関係なく箱アイスなどの半額セールを頻繁にしている。
②夏の平均気温が25度前後で涼を求める消費者が飲料水に流れにくい。
③冬の降水量が多く、エアコンなどで温度調節できる自宅で過ごす時間が長いので、嗜好品の消費が増える。冬でもアイスの消費が底堅い。
★冬のアイス
・全国でみると、冬のアイスは売れ行きが鈍る。
・アイスの月別支出額は1~2月はそれぞれ500円台で、7~8月の3分の1。
・1950年頃から冬のアイスの需要の掘り起こしの試行錯誤が始まる。
・1970年頃からコンビニの本格出店も追い風。季節を問わずアイスを変える環境が整う。
・各乳業メーカーはクリスマスにアイスケーキを販売。
・1981年「雪見だいふく」(ロッテ)発売。暖かい部屋で食べるアイスとして暖色系の赤いパッケージを使用。
・2012年 2人以上世帯のエアコン普及率が90%超。
・2016年、「冬アイスの日」(アイスの乳固形分の割合15%以上だから)。
・冬アイス消費は増加傾向。森永乳業の下期(10月~3月)アイス販売量は7%増(2022)。
・単価の高い商品が売れる傾向。
・アイスの種類も多様化。
①カカオや牛乳の産地をこだわった高級路線
②カヌレなど他のスイーツとのコラボ商品
③ネットで購入できるご当地アイス
・最近は昔懐かしのレトロなアイス(喫茶店のクリームソーダやプリンをイメージしたアイスバーなど)が人気。
・ロッテは、飲むタイプのアイス「クーリッシュ」ブランドを強化。微細な氷が入り、フローズンドリンクとして味わえると好調。22年度売上げは1割増。
◎気温による冷たいものの売れ行き
20℃ 濃厚な味のアイス → 25℃ さっぱりとしたアイス → 30℃ かき氷 →35℃ 甘味の少ない飲料水
厳しい厚さが長引けば、アイス消費が伸び悩む可能性があることがお分かりだと思います。
A市の答えは金沢市でした。
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