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No弐-864 アイスの消費  

暑い夏。今年はなぜか、ソフトクリームを食べる機会が増えました。そこで、一昨日8月12日(土)、日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」にあった「アイス市場」に注目してみました。

 

★アイスの販売額(22年度)

・5534億円(前年度比5%増)、3年連続で過去最高を更新。

 

Q1. アイスが日本一消費している地域はどこでしょう?

①浜松市 ②さいたま市 ③金沢市

 

仮に答えはA市にしておきましょう。

★アイス年間消費額(総務省家計調査)

2022年 ①A市(¥13932) ②さいたま市 ③堺市

2021年 ①さいたま市 ②山形市 ③福島市

2020年 ①A市 ②宮崎市 ③千葉市

2019年 ①A市 ②浜松市 ③山口市

2018年 ①浜松市 ②山形市 ③名古屋市

2017年 ①A市 ②福島市 ③青森市

・A市は過去10年間で6回もトップになっている。

 

★A市の消費はなぜ多いのか?(日本アイスクリーム協会2019年の調査・分析)

①ケーキやプリンなどA市に甘党が多い。

・江戸時代に茶道と同時に菓子の文化が発達しことが大きい。

・スーパーが多く、季節に関係なく箱アイスなどの半額セールを頻繁にしている。

 

②夏の平均気温が25度前後で涼を求める消費者が飲料水に流れにくい。

 

③冬の降水量が多く、エアコンなどで温度調節できる自宅で過ごす時間が長いので、嗜好品の消費が増える。冬でもアイスの消費が底堅い。

 

 

 

 

 

 

★冬のアイス

・全国でみると、冬のアイスは売れ行きが鈍る。

・アイスの月別支出額は1~2月はそれぞれ500円台で、7~8月の3分の1。

 

・1950年頃から冬のアイスの需要の掘り起こしの試行錯誤が始まる。

・1970年頃からコンビニの本格出店も追い風。季節を問わずアイスを変える環境が整う。

・各乳業メーカーはクリスマスにアイスケーキを販売。

・1981年「雪見だいふく」(ロッテ)発売。暖かい部屋で食べるアイスとして暖色系の赤いパッケージを使用。

・2012年 2人以上世帯のエアコン普及率が90%超。

・2016年、「冬アイスの日」(アイスの乳固形分の割合15%以上だから)。

 

・冬アイス消費は増加傾向。森永乳業の下期(10月~3月)アイス販売量は7%増(2022)。 

・単価の高い商品が売れる傾向。

・アイスの種類も多様化。

 ①カカオや牛乳の産地をこだわった高級路線

 ②カヌレなど他のスイーツとのコラボ商品

 ③ネットで購入できるご当地アイス

・最近は昔懐かしのレトロなアイス(喫茶店のクリームソーダやプリンをイメージしたアイスバーなど)が人気。

・ロッテは、飲むタイプのアイス「クーリッシュ」ブランドを強化。微細な氷が入り、フローズンドリンクとして味わえると好調。22年度売上げは1割増。

 

◎気温による冷たいものの売れ行き

20℃ 濃厚な味のアイス → 25℃ さっぱりとしたアイス → 30℃ かき氷 →35℃ 甘味の少ない飲料水

 厳しい厚さが長引けば、アイス消費が伸び悩む可能性があることがお分かりだと思います。 

 

 A市の答えは金沢市でした。