今日も、スポーツニッポンに連載されている土日「パズル」のコーナーの問題を紹介します。今回は初めての「名言」(7月16日、7月30日、8月6日)の問題からです。
★「名言」 □に当てはまる漢字は何でしょう?
①「古今集」 ちはやぶる 神代も聞かず □□□ から紅に 水くくるとは
②「徒然草」 つれづれなるままに、日くらし□にむかひて、心にうつりゆくよしなし事
③「平家物語」 祇園精舎の鐘の声 □□□□の 響(ひびき)あり
④「論語」 故(ふるき)を□ねて新しきを知る
⑤「論議」 巧言令色鮮(すく)なし□
⑥「史記」 寧(むし)ろ□□と為(な)るも牛後(ぎゅうご)と為るなかれ
⑦「菜根譚」 水の清きは常に□なし
⑧「将東遊題壁(まさにとうゆうせんとかべにだいす)」 人間(じんかん)到る処(ところ)□□有り
⑨「韓非子」 水は方円の□に随(したが)う
★「名言」 □に当てはまる漢字は何でしょう?
①「古今集」 ちはやぶる 神代も聞かず 「竜(龍)田川」 から紅に 水くくるとは
・在原業平朝臣の歌。百人一首にも。
・「はるか昔、不思議なことが多かった神代の頃にもこんな光景があったとは聞かない。竜田川の水が紅葉で紅にくくり染めにされるとは」
②「徒然草」 つれづれなるままに、日くらし「硯(すずり)」にむかひて、心にうつりゆくよしなし事
・兼好法師の随筆「徒然草」の書き出し。
・この後は「~を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」と続く。
③「平家物語」 祇園精舎の鐘の声 「諸行無常」の 響あり
・「平家物語」の冒頭の一文。
・「沙羅双樹の花の色 盛者(じょうしゃ)必衰の理(ことわり)をあらはす。奢れる人も久しからず。唯(ただ)春の夜の夢のごとし」と続く。
④「論語」 故(ふるき)を「温(たず)ねて(温めて)」新しきを知る
・「以て師為るべし」と続き、古い事柄も新しい事柄もよく知っていて、人の師となるにふさわしいという意味。
⑤「論議」 巧言令色鮮(すく)なし「仁」
・「巧言」は口先でうまく言うこと。「冷色」は他人が気に入るように繕い飾った顔つき。
・言葉を操り、表面を取り繕う者には、人としての最高の徳である仁に欠ける人が多いという意味。
⑥「史記」 寧(むし)ろ「鶏口(けいこう)」と為(な)るも牛後(ぎゅうご)と為るなかれ
・「鶏口」は小さな物を尊ぶべき部分。「牛後」は牛の尻の意味。
・大きな組織で上の者に従うより、小さな組織の長になって重んじられるほうがよいということ。
⑦「菜根譚(さいこんたん)」 水の清きは常に「魚(うお)」なし
・水が清らかで澄んでいると魚は生息しない。心があまりにも清く正しい行いをする人は、他人にも厳しく、人はついてこないということ。
⑧「将東遊題壁(まさにとうゆうせんとかべにだいす)」 人(じんかん)到る処(ところ)「青山(せいざん)」有り
・「人間」はジンカンと読み、世の中を指す。「青山」は死んで骨を埋めるところ。
・どこで死ぬとしても骨を埋めるところはある。故郷を出て大いに活躍すべきだという意味。
⑨「韓非子」 水は方円の「器」に随(したが)う
・水は四角い器にも丸い器にもおさまるように、人の善悪は友の善悪に感化されてどのようにもなる。
・置かれている環境や交友によって、人は良くも悪くもなるのであるというたとえ。
皆さんは、どの名言が心に残りますか? 私は⑥かしら?がんばります
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