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No弐-854 地球沸騰の時代(7月平均気温25.96度)

 一昨日8月2日の朝日新聞の「最も暑かった7月」「120年間分析 45年ぶり更新」の見出しが目に留まりました。うわー、やっぱり!

 

★今年の7月

・日本の観測史上、最も平均気温が高かったことが、気象庁の観測データの分析から分かった。平均気温25.96度

・19世紀末に近代的な観測が始まって以降、最も暑かったのは1978年。平均気温25.58度。45年ぶりに記録を更新。

 この年は梅雨明けが異常に早く、日照りが続いて全国的に気温が上がり、水不足もあって稲作に被害が出た。

・この126年で7月の平均気温は1.5度ほど上がった。

 

・7月上旬は24度前後でそこまで暑くなかった。

・10日ごろから26度を超える日が相次ぐ。

・雨もほとんど降らず、25日以降は1日の平均気温が28度を上回る例のない暑さが続いた。

・熱中症の救急搬送も急増。7月3日~30日(4週間)全国の搬送数33000人。

 

・地球温暖化の影響とみられ、特に2000年以降の気温の上がり方は急激。

・猛暑日(最高気温35度以上)は1920年頃まではゼロの年もあったが、2000年頃から急激に増加。東京は7月の猛暑日13日。熱帯夜17日(歴代4位タイ)

・都市部はさらに激しい。千代田区、名古屋市千種区、大阪市中央区、福岡市中央区の4観測所の7月平均気温は28.84度。126年で2.3度上昇。

 

★平均気温の上昇

・今年は、7月だけでなく、1月以降の上半期全体で平均気温が高かったのも特徴。

・特に3月は記録的な暖かさ。9.99度(2021)→10.36度。桜の開花も各地で早まった。

・6月も過去2位。4月も過去5位の高さ。

・1~6月全体の平均気温12.14度。記録更新。126年で約1.8度上昇。

・特にここ4年は過去のトップ10に入る暑さが続いている。

・東京、名古屋、大阪、福岡の4観測所の平均気温は126年で約3.2度上昇。

・地面がアスファルトに覆われて熱がこもりやすく、自動車やクーラーなどの排熱もあって、気温が上がるヒートアイランド現象のため、気温の上昇幅が大きかったとみられる。

・今年の上半期の平均気温は14.47度。過去最高。

 

★世界の気候異常

・「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が来た」(国連グテーレス事務総長)

・7月の世界平均気温は観測史上最も高くなる見込み。

・7月中旬、中国新疆ウイグル自治区で52.2度を記録。

・7月下旬、米フロリダ沖海面水温38度以上。お風呂並み。海洋生物の影響懸念。

 

 8、9月は猛暑日が増える可能性があり、残暑も規模しくなりそうです。体調管理に気を付けていきましょう。