· 

No弐-851  2023全国学力テスト結果1

  今日は、夜中の2度の雷で目が覚めました。皆さんは大丈夫でしたか?

 8月1日になりました。2年前、 No弐-127で8月1日を紹介しました。

・1年に中で最も水の使用量が増えるのが8月だから「水の日」

・8月から洗濯物の量や回数が増えてくることから「洗濯機の日」

・1848年8月1日花火解禁、1995年8月1日墨田区の花火爆発事故、大阪の世界一の花火大会開催を記念して「花火の日」

・1958年8月1日帝国ホテルでインペリアルバイキングがオープンしたので「バイキングの日」

・世界牛乳の日(6月1日)とコーヒーの日(10月1日)の間を取って「カフェオーレの日」

・語呂合わせでは、パ(8)イ(1)ンで「パインの日」、ぱ(8)い(1)牌で「麻雀の日」などがありました。

 

 今日は、今年度の全国学力テストの結果が公表されていました。毎年この時期に公表されますよね。毎年取り上げていますが、今日は、読売新聞の記事から英語に注目してみます。

★英語教育

・社会のグローバル化で英語を「話す」力の重要性が増し、国内では英語教育の高度化が叫ばれてきた。

・現行の学習指導要領では、中学校でも高校と同様に「授業は英語で行うことが基本」となった。

・学ぶ単語数も1200語程度から1600~1800語程度に増えた。

 

★全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)

・毎年、小6と中3が対象で、今回は国公私立校の約190万人が受けた。

・国語と算数・数学に加え、4年ぶりに中3で英語テストを実施。

・今回英語の「話す」は、デジタル端末を活用。解答の音声データを送信する「CBT」方式をオンラインで初めて行われた。

 

◎英語の平均正答率 「聞く」58.9%、「読む」51.7%、「書く」24.1%、

「話す」12.4%(前回30.8%)

・「話す」では、1問も解けない生徒が6割を超えた。

 

・問題が生徒の実情と見合っていなかった面は否めない。

・「話す」は全5問のうち、正答率は4.2%と最も低かったのは、環境問題について意見を述べる問題。

・留学生が海中を漂うレジ袋の写真を示し、「レジ袋を売るのをやめるべきだ」と訴えるのに対し、1分間で自分の意見とその理由を考え、30秒間のうちに英語で話すように求めた。

・全体の5割を「I’m surprised」など要件を満たさない解答が占め、2割が無回答。

・「聞いたことを理解したが、話す内容が思い浮かばなかった」35.8%

「聞いたことを理解し、話す内容は浮かんだが、英語が思い浮かばなかった」41.1%

 

★「英語」上位都道府県・政令市

①さいたま市・川崎市(53) ③東京・横浜(52) ⑤名古屋市(51)  ⑥神奈川・愛知・仙台市(50) ⑨石川・京都市・相模原市(49) ⑫福井・札幌市・千葉市・静岡市(48)

・都市部が多い。

 

★大津由紀雄名誉教授(慶応大・言語学)の話

・正答率が「話す」で低かったのは、問題設計のまずさと学校でスピーキング力の育成がうまくいってないなど複合的な要因によるものだろう。

・簡単な英語が飛び交うだけの上滑りなコミュニケーションに走り、文法や語彙などの基礎基本が身に付いていない面もあるのではないか。

・国は授業の実態と今回の成績を突き合わせて分析し、教員の研修などを充実させる必要がある。 

 

 実際は、「話す力をつけさせる必要性はわかっていても、授業時間がなさすぎる。高校入試は依然として読解、文法中心で、その定着を図らなければならない現状もある」(都内公立中英語教諭、朝日)という声。

 さらには「ALTが参加する授業の割合が50%未満の中学校は8割」(日経)で、「この3年感染防止のためALTを招くことが難しくなり、生徒同士が英語で対話する授業も満足にできなかった」(大阪公立中校長、朝日)そうです。