先週7月27日(木)読売新聞の「言の葉巡り」は「言い間違い」についてでした。
・野球の「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」の開催中に民放のニュース番組で出演者が「WBS」と言い損ねた。
・言ってはいけないと思うほど、口にしてしまうのは精神分析学の創始者の名前から「フロイト的言い間違い」と呼ばれる。
★寺尾康教授(静岡県立大・心理言語学)の研究
・寺尾さんは40年以上言い間違いの研究を続けている。
・会話やテレビ、ラジオなどから記録する約3200の事例を分析。
・近くのもの、似たものが失敗を誘発する。
・我々は1秒間に7文字分ほどの速さで話すが、文の組み立てにあたって言葉の部品を探したり、並べたりする慌ただしい作業ではミスも起こる。
・研究は発話の仕組みを考える手がかりとなり、失語症患者のリハビリのヒントとしても期待される。
◎言い間違いのタイプ
①意味は無関係で、音だけが似ている語に変わる間違い
・英国喜劇の登場人物で、こうしたミスが多い「マラプロップ夫人」の名から「マラプロピズム」と呼ばれる。
「ここバリケード(アーケード)がなくなっている」
「あなたはマーマレード(マーメード)」
②近くにある別の音が取って代わった間違い
「ものがね(ものまね)歌合戦」
③本来現れる一画入れ代わった間違い
「いどろり(いろどり)豊か」
④語頭の音が入れ替わった間違い
・この種の間違いが多かった英国人教育者スプ―ナ―の名から「スプ―ナリズム」と呼ばれる。
「ちばなをひらす(火花を散らす)」
「ワナナバニ園(バナナワニ園)」
「待ってました、ガスバイドさん」(クレヨンしんちゃん)
⑤似た言葉の間違い(「心の辞書」の引き間違い)
「外来語というか、かたこと(かたかな)の言葉が多いです」
⑥二つの語が混ぜ合わされてひとつの語のようになった間違い
「パマキ(パジャマ+寝間着)」
「こんな学校がいる先生に、(言い直して)こんな先生がいる学校に子どもは預けられないでしょ」(映画「怪物」)
他にもこんな「言い間違い」聞いたことありませんか?
「とうもころし」、「ブッコロリー」、「エベレーター」、「おすくり」、「おかさな」、「かたつるみ」、「ヘリポクター」、「おこさらマンチ」、「ティキーちゃん」、「プゼレント」、「どぼろう」、「やらわかい」、「パラダとサン」、「下ネタネギ」、「ジングルジャム」・・・
私は、「俺はとってもバリケートなんだから」とよく使います。
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