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No弐-841 相撲雑学15  

相撲も明日は名古屋場所千秋楽。先場所は4場所連続休場明けの横綱・照ノ富士が復活Vを決めましたが、今場所は誰なんでしょうね?

 7月5日(水)の読売新聞に「名古屋場所」のことが書かれてありました。

 

★名古屋場所

・名古屋城二の丸にある現在の愛知県体育館で開催されるようになったのは1965年(58年前)。

・・名古屋場所は梅雨明け前後と時期が重なることも多く、蒸し暑さとの闘いを強いられる。

・本場所の昇格した1958年からの7年間は、空調設備のない金山体育館で開催。

・館内に氷柱を置いたり、途中でボンベから酸素を放出したりするなどの対策が取られた。

・名古屋場所を「南洋場所」との異名を取るようになった。

・現会場は冷房完備だが、時に35℃を超える外気との気温差が激しく、館内が満員に近い観客で埋まると冷房が十分に利かないこともある。

・観客が配布されたうちわをしきりにあおぐのも風物詩。

 

・この猛暑が力士の稽古や睡眠に影響を及ぼすことが多い。

・調整の難しさを物語る平幕優勝の数は年6場所の中で最多の7回。

富士錦(1964)、高見山(1972)、金剛(1975)、琴富士(1991)、水戸泉(1992)、照ノ富士(2020)、逸ノ城(2022)。

・特に名古屋での優勝が生涯唯一となった力士は6人。しかもいずれも劇的な展開。

・「荒れる春場所」という言葉があるが、優勝争いに関して言えば「荒れる名古屋」という表現が当てはまる。

 

・現体育館で場所が開催されるのは来年までになる予定。

・2025年からは近隣の建設中の新体育館(愛知国際アリーナ)に会場が移転する。

 

 読売新聞では、今場所も相撲の記事の中に「知る 国技」と題して、相撲の雑学を紹介しています。

①鎮(しず)め物(7月12日)

・土俵中央には様々な勝ち栗、昆布、洗米などの縁起物などが埋められている。

・本場所の初日の前日に場所の安全を祈って執り行う土俵祭り。

・祭主の行事が土俵に開けた15㎝四方の穴に納め、お神酒を注ぐ。

 

②徳俵(7月15日)

・土俵上に円を形作る20の俵のうち、四方に俵ひとつ分外側に配置されたもの。

・その部分は俵の幅となる約10㎝分。

・攻め込まれた力士が得をすることから「徳俵」と名が付いた。

・ずらして設置するのは、屋外に土俵を作った時代に、たまった雨水を流したり、土俵を強固にしたりするため。

 

③支度部屋(7月19日)

・力士がまわしの脱着など身支度をする場所で、花道の奥に東西ごとに設けられる。

・横綱が一番奥に控え、以下はおおむね番付順に座るが、風呂場に近い入り口そばが「指定席」のベテランもいた。

・準備運動する力士、取組後の整髪の間に取材する報道陣、床山や付け人などでごった返すこともある。

・コロナ禍で記者の入室は見送られていたが、今場所から関取衆の取材が解禁。

 

④タオル(7月21日)

・制限時間いっぱいで最後の塩をまく前、力士は呼び出しから渡されたタオルで顔や体を拭く。

・タオルも関取に許された特権。

・宇良のように締め込みと同じ色で、しこ名が刺繍されているものも多い。

・乾いていたり、濡れていたり、凍らせたように冷たいものもあり、様々。

 

 いかがですか?確かに今場所は力士の汗が目立ちます。名古屋ですから平幕優勝が出るかもしれませんね?「徳藁」確認してみてください。「タオル」にも注目してみてください。