今日も朝日新聞「フォーラム」の「早生まれは損?」からです。
日曜日に3回(7月2日・9日・16日)連載されましたが、今日は2回目(7月9日)の記事からで、運動面に注目しています。
★勝亦陽一教授(東京農業大・スポーツ科学)の話
◎プロ野球球団に在籍した選手(1984~2015年、2238人)
・4~6月生まれ(34.1%)、7~9月生まれ(29.9%)、10~12月生まれ(20.5%)、1~3月生まれ(15.5%)
◎野球をする小学生一般選手(14~15年、844人)
・4~6月生まれ(26.9%)、7~9月生まれ(25.1%)、10~12月生まれ(25.5%)、1~3月生まれ(22.5%)
小学生全国大会出場選手(14~15年)
・4~6月生まれ(45.2%)、7~9月生まれ(29.9%)、10~12月生まれ(18.5 %)、1~3月生まれ(6.4%)
・4~6月生まれの子どもには「相対的に身体が大きい→中心選手として試合に出られる→野球が好き→積極的に練習する→強いチームに入る」の好循環が生まれる。
・早生まれの子は逆の「悪循環」に陥る。
◎中学生球児
・4~6月生まれ(29.5%)、7~9月生まれ(27.5%)、10~12月生まれ(23.5%)、1~3月生まれ(19.6%)
◎高校生球児
・4~6月生まれ(32.2%)、7~9月生まれ(28.8%)、10~12月生まれ(21.2%)、1~3月生まれ(17.8%)
◎夏の甲子園出場校ベンチ入りメンバー(2022年、882人)
・4~6月生まれ(37.8%)、7~9月生まれ(29.6%)、10~12月生まれ(18.0%)、1~3月生まれ(14.6%)
◎優勝校レギュラー選手(過去5大会、45人)
・4~6月生まれ(40.0%)、7~9月生まれ(37.8%)、10~12月生まれ(15.6%)、1~3月生まれ(6.7%)
・プロ野球の個人タイトル獲得者には、早生まれの選手が多い年すらある。
・早生まれの子どもがプレーをやめてしまうのは損失。
・選手の才能が開花する時期には個人差がある。
・体力調査結果を見ても、身長、体重、ボール投げの学年内の体力差は高校卒業あたりでようやくなくなる。
・大人の役割は、様々なタイプの選手が活躍できるように環境を整えていくこと。
・指導者は、出場機会やプレー環境をできるだけ均等に与えることが大事。
・経験の積み重ねが次の目標につながる。
明日に続く。
コメントをお書きください