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No弐-833  漢字の使い方クイズ3

 今週末もスポーツニッポンに連載されている土日の「パズル」のコーナーの問題を紹介します。

今日は、先週に引き続き、「漢字の使い方」です。6月25日(日)、7月2日(日)の問題からです。

 

★使い方 言葉の正しい使い方を選びましょう。 

1.他山の石

①部長のお言葉を他山の石として、頑張ってまいります。

②手作りのアクセサリーって、いいものも悪いものもあって、他山の石が入り交じってる感じよね。

③他社の情報漏洩事件を他山の石として、我が社でも個人情報の取り扱いを再検討しよう。

 

2.鶴の一声

①建設費が高騰していた競技場の問題については、大臣の鶴の一声で白紙に戻されることになった。

②キャンペーンで使うゆるキャラの選定で意見が割れたので、小学生に投票してもらい鶴に一声で決めようと思う。

③さすがオペラ界きっての歌声ね。これぞ鶴の一声という感じで感動しちゃった。

 

3.常軌を〇〇

①控えの捕手まで代打で使ってしまうなんて、あの監督の采配は常軌に欠けるね。

②バーゲンで買おうと思ったら。サイズ切れで常軌を逃したわ。

③消費税0%を目指すなんてスローガンは、常軌を逸している。

 

4.忖度する

①窓口では、クレームを言ってきた相手の気持ちを忖度して対応しないといけない。

②「忖度すれば影さす」ね。噂の彼女がこちらにやってきたわ。

③新商品のネーミングこそ、私が忖度していたもので、これがピタリ決まれば、ヒット間違いなしなのだが。

 

★おまけ 7月1日(土)にあった「あるなしクイズ」です。あるほうに共通しているのは何でしょう?

 

1.他山の石

③他社の情報漏洩事件を他山の石として、我が社でも個人情報の取り扱いを再検討しよう。

・「他山の石以(も)って玉を治(おさ)むべし」に基づく。

・よその山から来たつまらない石でも、自分の宝石を磨くのに役立つという意から、他人の誤った言動も自分の行いの参考になるということ。

 

2.鶴の一声

①建設費が高騰していた競技場の問題については、大臣の鶴の一声で白紙に戻されることになった。

・多くの人の意見を圧倒し、否応なしに従わせる権力者の一声。

・「雀の千声鶴の一声」は、大勢のつまらないものの声より、優れた人の一声の方が勝るという意味。

・鶴はめったに鳴かないが、鳴くときには他の鳥を圧倒する甲高い声を出すことから。

 

3.常軌を〇〇

③消費税0%を目指すなんてスローガンは、常軌を逸している。

・「常軌を逸する」「常軌を外す」の言い方で、「世間並みではない、はずれた行動をする」という意味。

・「常軌にかなっている」と言えば、やり方や考え方が常識的にみて正しいという意味。

・①なら「常識に欠ける」、②は「チャンスを逃した」が適当。

 

4.忖度する

①窓口では、クレームを言ってきた相手の気持ちを忖度して対応しないといけない。

・「忖度する」は「他人の気持ちをおしはかること」。同義語は「推量する」。

・②は「誹(そし)れば影差す」が正しく、「悪口を言っていると、その本人が現れる」ということ。「噂をすれば影」

・③は「思い悩む」などを使う。

 

★おまけ「あるなしクイズ」

①あるほうの真ん中の一文字を省くと

 げ(ね)つ、す(か)い、も(ず)く、き(り)ん、に(ん)ち で

 曜日を表す言葉になる。

 

②あるほうの言葉を2回繰り返すと

 サバサバ、コチコチ、カンカン、ちょこちょこ、サクサク になる。