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No弐-827  漢字の使い方クイズ2

 今日もスポーツニッポンに連載されている土日の「パズル」のコーナーにあった5月28日(日)と6月11日(日)の問題からです。

 

★使い方 言葉の正しい使い方を選びましょう。

1.君子豹変

①部長はクライアントの前だとお世辞ばかりで、社に戻ると相手のことを世間知らずのように言う。「君子豹変す」の見本だわ。  

②A社の社長は若手社員の意見を聞いて、それまで認めていなかった男性社員の育児休暇を認めたそうよ。君子豹変とはこのことね。

③ジーンズ姿からドレスに着替えると見違えるね。君子豹変だ。

 

2.一知半解

①最近、あの解説者は経済についてよくコメントしているけれど、経営の実務については一知半解だね。

②料理というのは基本をきちんとマスターすると、一知半解であとはすべて応用してできるようになりますよ。

③彼はさすがシリコンバレーでITの会社にいただけあって、どんな疑問にも一知半解で答えてくれるわ。

 

3.汚名を〇〇

①ドラフト1位で期待を受けて入団したものの2軍が長かったけれど、今年は開幕から大活躍して汚名を返上した。

②業績が低迷していたわが社も新製品が大ヒットして、汚名を挽回できました。

③今回の舞台の評判は上々で、演技力を問われてきた彼女の汚名を回復できる。

 

★使い方 

1.君子豹変

②A社の社長は若手社員の意見を聞いて、それまで認めていなかった男性社員の育児休暇を認めたそうよ。君子豹変とはこのことね。

・「君子は自分が違っていると知ったら、それをすぐに良いほうに改める」というのが本来の意味。

 

2.一知半解

①最近、あの解説者は経済についてよくコメントしているけれど、経営の実務については一知半解だね。

・「一知半解」とは、物事の知識や理解が中途半端なこと。

・②は「一を聞いて十を知る」、③は「博覧強記」が適当。

・中途半端な知識しかないの知ったかぶりをすることや、人のことを「半可通」とも呼ぶ。

 

3.汚名を〇〇

①ドラフト1位で期待を受けて入団したものの2軍が長かったけれど、今年は開幕から大活躍して汚名を返上した。

・「汚名返上」は一度付いた汚名を覆すこと。

・②は「名誉挽回」、③は「汚名を回復する」とは言わない。

・「汚名をすすぐ」、「汚名をそそぐ」「汚名を晴らす」

 

4.物議を〇〇

②人気男性タレントの「不倫は日本の文化」という発言は、ずいぶん物議を醸した。

・「物議を醸す」は世間の論議を引き起こす意味。

・「物議を呼ぶ」という言い方も最近増えている。

・「醸し出す」とは言わない。

 

4.物議を〇〇

①PTA会長の歯に衣着せぬ言い方は、父兄の間に物議を醸し出した。

②人気男性タレントの「不倫は日本の文化」という発言は、ずいぶん物議を醸した。

③外務大臣の不用意な発言が、近隣諸国に物議を呼んでいます。