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No弐-823  ラジオ体操1

 朝ウオーキングに行くと、各地区の大きな公園には、ラジオ体操にご年配の方がたくさん集まってきます。ラジオ体操の魅力って何でしょう?

 実は、私のいとこがラジオ体操の指導員をしていて、若い頃、教わりに行ったことがあります。小学生時代、夏休みに熱心に通った「ラジオ体操」も全て正しくなかったことを思い出しました。

 朝日新聞別冊「be」の「知っ得 なっ得」のコーナーに「ラジオ体操のすすめ」が4回連載されていたので紹介します。

 

①どんな効果が?(6月3日)

・「第1」と「第2」を合わせて6分ほどで、全身の筋肉をまんべんなく動かすように考え抜かれている。

・「第1」は13種類の運動が盛り込まれている。

・体にある約600の筋肉のうち約400の筋肉を動かせる。

・普段は使わない筋肉や関節を動かすエクササイズになっている。

・いつでもどこでも始められて、ケガのリスクも低い。

 

★健康調査(週5回以上、3年以上続ける55歳以上男女543人、神奈川県立保健福祉大、2014年) 

・男女とも血管年齢や骨密度が同年代の人より優れていた。

・体内年齢は実年齢より10~20歳若かった。

・「規則的な生活につながった」「生活の満足度が高まった」と回答した人も多かった。

 

②いつ始まったの?(6月10日)

・放送が始まったのは1928年(昭和3年)11月1日。

・正式名称は「国民保健体操」。

・当時の逓信省簡易保険局が考案。

・最初の放送は東京だけ。すぐに全国に広まる。

・戦争が進むにつれて、「銃後をまもる国民の体力向上」と「皇国精神の徹底のための体操」になっていく。

・敗戦日から放送が途切れるが、8日後から再開。

・GHQは伴奏に合わせてかかる号令の下、国民が一丸となって同じ動きをするラジオ体操は軍国主義の象徴として問題視。

・号令に頼らない2代目が作られたが普及せず、1947年8月末にはラジオ放送が中止。

 

★復活ラジオ体操

・郵政省簡易保険局、日本体操協会、日本レクレ―ション協会、文部省、厚生省の関係者が話し合う。

◎基本方針

①簡単、容易でだれにでもできるもの

②どこでもすぐやれるもの

③調子がよくて、気持ちがよいもの

・1951年5月6日、4年の空白を経て3代目のラジオ体操が復活。

・「第2」が発表されたのは翌1952年6月。

 コンセプトは、「第1」よりもリズミカルで難しく、変化に富んで高度な体操。

・その後テレビでも体操が放送される。

 

★「みんなの体操」

・国際高齢者年だった1999年、高齢者やしょうがいのある人のためにゆったりとした動きを取り入れた体操。

・4分半とゆったりとしたテンポで首の曲げやねじり運動、屈伸運動が増えている。

 

 「ラジオ体操クイズ」ができそうですね?  明日に続く