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No弐-803 ゴルフ岩井双子姉妹の両親から学ぶ

 一昨日6日(火)の朝日新聞「子どもとスポーツ」に「プロでも生きる 幼い頃の学び」という見出しがあり、目に留まりました。

 一つは、国内女子プロゴルフツアーで史上初の「双子ツアー優勝」を果たした岩井姉妹の両親の導きと教えの話。

 もう一つは、2019年夏、全英女子オープンを制した渋野日向子さんのキャディーを務めたコーチの青木翔さんの話でした。

 今日は、岩井姉妹のご両親の導きと教えに注目してみたいと思います。

 

★双子姉妹

・妹の千怜(ちさと)さん(20)は、ツアー本格参戦1年目の2022年、初優勝からの2連勝を達成。

・姉の明愛(あきえ)さん(20)は、今年4月にツアー初優勝。

 

・親が子どもにゴルフをやらせたかったわけではない。

★かけっこが原動力

・幼い頃は毎週末、家族で公園を駆け回った。手加減なしのガチの鬼ごっこ。

・2人はかけっこが得意になった。

・小学生になると毎週、無料の陸上教室に通う。

・小6の強化選手選考会での体力テストでは、得意の陸上で圧倒的な成績を残す。

・中学では陸上部。

 

★ゴルフとの出会い

・ゴルフを始めたのは、小学1年の頃。

・父親は、休日はゴルフや草野球に熱中。平日も仕事の後、ゴルフの練習場に通う。母親は、看護師の仕事をしながら子育て。

・自分一人の時間が持てない母親の怒りで、家事や育児の男女格差に気づき、一緒にゴルフの練習場に連れて行く。

・2人は、大人用のクラブを1時間、振り続けた。

・翌週も声をかけると、口をそろえて「行きたい」。

・2人は小学2年の夏休みにコースデビューを果たし、大会にも出場。

 

★親の支え

・「色々と折衝はしました。お金がないから子どもの夢を奪うのはダメ」

・「小学生はボール代無料」の練習場を見つける。

・小学4年で通い始めたスクールは2人で1人分の料金にしてもらう。

・大会の出場費、交通費、宿泊費。実家にお金を借りる

・大会には数えるほどしか出られなかったが、21年に2人そろってプロテスト合格。

・食品会社がスポンサーになってくれる。

 

★親の教え

・小学2年のコースデビューでは、成績は下位だったが、父親はこんな言葉をかけ続けた。

「笑顔で楽しんでこい。ミスしても、笑って」

 

◎岩井家の家訓

①困っている人がいたら助ける

②独りぼっちの人がいたら仲間に入れる

③人にされて嫌なことはしない

④幼い子や女の子に優しくする

 

・2人は教えを守った。孤立していたクラスメートに話しかけた。家庭環境で悩む友達を自宅に招いた。

・プロになってからも、練習拠点のゴルフ場で、正午と夕方の球拾いを手伝う。

・「ミスしても笑って」という父の教えも、守り続ける。ラウンド中は笑みが絶えない。

 

 「この親にしてこの子あり」ですよね。「家訓」もステキですね。この姉妹を応援したくなりました。