先週5月17日(水)、文科省は全国の公立中学校、高校などを対象にした2022年度の「英語教育実施状況調査」の結果を公表したので、各紙が翌日取り上げていました。
★政府が目標とする水準の英語力を持つ生徒の割合
中学3年(英検3級相当以上)49.2%、2013年度32.2%
高校3年(英検準2級相当以上)48.7%、2013年度31.0%
(英検2級以上)21.2%。
・9年間で22ポイント伸びている。
・政府は22年度までに「50%以上」を目標にしてきたが。中3、高3ともわずかに届かなかった。
・政府は近く「60%以上」を新たな目標として掲げ、27年度までの達成を目指す方針。
★中学3年上位の都道府県・政令都市
①さいたま市(86.6%) ②福井県(86.4%) ③横浜市(66.0%) ④東京都(59.5%)
⑤堺市(59.2%)⑥千葉県、群馬県(59.1%)⑧福岡市(57.5%)⑨熊本市(57.2%)
⑩大阪市(55.8%)
★中学3年下位の都道府県・政令都市
①島根県(34.1%) ②鳥取県(34.6%) ③愛知県(35.2%) ④香川県(36.0%)
⑤佐賀県(37.4%) ⑥名古屋市(37.7%) ⑦宮城県、静岡県、高知県(37.9%)
⑩沖縄県(38.6%)
・福井県と島根県では52.3ポイントの開きがある。
★高校3年上位の都道府県
①福井県(60.8%) ②富山県(60.5%) ③石川県(57.7%) ④東京都(55.9%)
⑤神奈川県、秋田県(55.8%) ⑦兵庫県(54.0%) ⑧静岡県(53.6%) ⑨奈良県(52.6%)⑩大阪府、鳥取県(50.8%)
★高校3年下位の都道府県
①宮城県(37.8%) ②福島県(38.3%) ③鹿児島県(38.9%) ④香川県(40.2%)
⑤高知県(40.6%) ⑥熊本県(42.1%) ⑦埼玉県、愛知県(42.6%)
⑨島根県、沖縄県(43.2%)
・福井県と宮城県では23ポイントの開きがある。
★政令指定都市の中3の結果を19年度と比べて分析
①生徒が英語の授業で考えを伝える機会
②教員が英語で話す割合
①②を増やした自治体ほど水準に達する生徒が増える傾向。
こんなに地域差があっていいのでしょうかね。「No弐-776 学び合う大切さ」(5月12日)で、松木健一先生(福井大副学長)の話を紹介しましたが、福井県の「教育の転換」実践をもっと学ぶべきだと思いました。
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