· 

No弐-785 省略語

  昨日は運動会の学校があったようです。朝雨が降っていたので心配していましたが、実施できた知らせを聞き、よかったですね。今日、明日に延期になった学校もあったのかしら?

 来週27日(土)に実施する学校が多いのではないでしょうか?

 さて今日は、5月1日(月)朝日新聞「EduA」にあった「子どもの省略語」からです。

 早速、クイズです。次の省略語はどういう意味だか分かりますか?

 

①り ②しんどw  ③きまz ④告る ⑤ディスる

 他にもネットにこんなのがありました。

⑥タピる ⑦とりま ⑧あね ⑨それな ⑩フロリダ 

⑪おけまる ⑫おつ ⑬草 ⑭トッポギ ⑮イチキタ

 

①り(了解) ②しんどw(おもしろすぎる、しんどくなるほど素晴らしい)  

③きまz(気まずい) ④告る(告白する) ⑤ディスる(ディスリスペクト(侮辱)する)

⑥タピ(タピオカドリンクを飲む)⑦とりま(とりあえずまあ) ⑧あね(あーなるほどね) ⑨それな(そうだよな) ⑩フロリダ(お風呂に入るので会話から離脱する) 

⑪おけまる(OK) ⑫おつ(お疲れ様) ⑬草(笑い) 

⑭トッポギ(突然六本木に行く) ⑮イチキタ(一時帰宅)

 

★堀井佳以さん(宇都宮大工学部、日本語講師)の話

◎省略語が生まれる2つの要因

①言葉をより短く簡単にして使いやすくする「経済化」

・「了解」は最初に「りょ」と省略され、その後、より短い「り」に変化。

②周囲に分からない言葉でコミュニケ―ションを取る「暗号化」

・若者発信の省略語は②の「暗号化」の要素が多く、仲間だけで通じる言葉を使って楽しみたい意図がある。

 

◎正しい日本語といえるのか?

・どちらともいえない。

・元の言葉が復元できないのであれば、教科書で教える日本語からは逸脱している。

・しかし、言葉は変化していくものであり、広辞苑は第7版まで改訂されている。

・意味が通じるなら、省略語もコミュニケーションツールの一つと考えられる。

 

◎個人における言語のルール

・10代の若者はルールが決まっておらず、おおよそ30代でルールが定まる。

・10代は、新しい言葉を積極的に取り入れる姿勢があり、省略語が通じやすい。

・年代を重ねると新しいルールを受け入れづらくなる傾向がある。

 

◎悪い省略語

・人を傷つけるような省略語も少なからずあり、それらは悪い省略語に分類されるかもしれない。「ディスる(ディスペクトする)」「BBA(ババア)」など

・BBAは本来の意味が相手に伝わらないようにするために使用する。

 

★菅原裕子さん(NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事)の話

◎「良い省略語」と「悪い省略語」

・省略語の良い・悪いは、使うシーンによって判断する。

・重要なのは、その言葉が正しく伝わるかどうか。

・伝わらない相手に使うと、悪い省略語になってしまう。

 

★線引きポイント

①人を傷つけるような差別的な意味を含んでいないか?

②相手との共通語になっているか?

 

 私は今でも「エモい」がピントきません。