4月29日(土)日本経済新聞「プラス1」の「くらし探検隊」は、「人口密度」についてでした。面積や人口だけではなく、都市計画や整備、住宅政策、働き方などの様々な要因で生活の「体感密度」が変わってくるという話でした。
国連の2021年人口統計年鑑からです。
Q1. 国・地域別で 一番密度の高かったベスト3はどこでしょう?
Q2. 日本は何位だったでしょう?
Q3. 日本で一番人口密度が高い都道府県はどこでしょう?
Q4. 東京23区で最も人口密度が高いのはどこでしょう?
Q1. 国・地域別で 一番密度の高かったベスト3は、
①マカオ(中国特別行政区)(1㎢あたり2万682人) 面積33㎢
②モナコ(1㎢あたり1万9175人) 面積2㎢
③シンガポール(1㎢あたり7485人) 面積729㎢
Q2. 日本は、28位(1㎢あたり3335人) 面積37万7930㎢
Q3. 日本で一番人口密度が高い都道府県は、東京都(1㎢あたり6402人)
・②大阪府(1㎢あたり4638人)、③神奈川県(1㎢あたり3823人)
・47北海道(1㎢あたり66人) 東京都は北海道の約100倍
Q4. 東京23区で最も人口密度が高いのは、豊島区(1㎢あたり2万3182人)
・1位のマカオ(1㎢あたり2万682人)より上回っている。
★都市計画と住宅政策の関与
・マカオは大規模のカジノ地区や国際空港があるため、人を詰め込んだような過密さがあり、様々な高さのマンションがびっしり立ち、道路も狭く、空間的余裕がない。
・高層化の技術が発展した現代は、昔ほどの息苦しさはない。
・タワーマンションは、何百人が暮らしても壁でしっかり区切られているためプライバシーは守られ、騒音問題も少ない。
★軍艦島(長崎県) 究極のコンパクトシティー
・最盛期の1960年には、約0.065㎢の島内に約5300人が住んだ。
・人口密度は1㎢あたり8万人超。今の豊島区の4倍。
・ぎゅうぎゅう詰めで暮らしていたかというと実態は少し違う。
・憩いの場や商店などのスペースを捻出するため、7階建ての高層住宅が建てられた。
・島全体も病院や学校、寺などの施設が効率よく配置されていた。
・背景には、快適でなければ労働者の生産性が向上しないという考えがあった。
★意外に住みよかった江戸
・人口密度は1㎢あたり6万8807人 (8.72㎢の町人地に約60万人が暮らす)
・江戸の庶民は感染症に苦しんだが、人々の自由な交わりで、歌舞伎や浮世絵などの江戸文化が育まれた。
私の勤めていた豊島区の人口密度が一番高かったとは知りませんでした。
学校も「体感密度」がよくあってほしいですね。
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