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No弐-778  2023年5月のがるべる

 昨日の定例「5月のがるべる」は、「第2弾東大学園祭ツアー」でした。なんと通算110回目の研修になりました。

 前回は、2019年5月19日、教え子が入学し、学園祭に誘われたのをきっかけに、「がるべる流学園祭の楽しみ方」を企画しました。

 今年は赤門が閉鎖されていたので、正門に14時に集合しました。参加者は10人(大人6人、子ども4人)でした。

 

★五月祭百年

 なんとこの「五月祭」は百年を迎えたそうです。教育学部棟の「五月祭百年史」を見学した時の資料からです。

 第1回は「大園遊会」という名称で100年前の1923年5月5日でした。

 今年は第96回。あれ?100回じゃないの?

 そうなんです。資料を見ると開催できなかった年が4年ありました。

・1928年(帝国大学学友会の解散)、1944~45年(戦況の悪化)、1969年(東大紛争)

 

 前回参加は第92回(令和初回)。あれ?この3年間は?

・第93回(2020.9.20~21) コロナ禍により延期。初のオンライン開催。

・第94回(2021.9.20~21) 前年に引き続き延期。オンライン開催。

・第95回(2022.5.14~15) 抽選により来場者数を絞ってハイブリッド開催。

 今回はコロナ禍後初めて飲食物の提供が再開となりました。

 

 雨が降っていたので傘をさしての見学になりました。まず私は、人の流れに合わせて安田講堂に向かいました。講堂前の「セントラルステージ」でダンスを披露していましたが、たくさんの傘で視界が遮られ、残念でした。 

★なぜ安田講堂?

・安田財閥の創始者・安田善次郎の匿名を条件での寄付により建設されたが、安田の死後に寄付を行っていたことが知られるようになったことで安田を偲び、一般に安田講堂と呼ばれるようになる。竣工1926(対象14)年7月6日。地下1階、地上7階(wikipedia)

 一度講堂の中に入ってみようと行ってみると、「AI法廷の模擬裁判」が始まっていたのですが、途中からの参加では実現できませんでした。 

 

 次は御殿下グラウンドに行くと「東大VS一橋大」のラクロスの試合が始まろうとしていました。ラクロスの試合を見るのは初めてでした。

★ラクロス

・クロスと呼ばれる先に網の付いたスティックを用いる。

・直径6cm・重さ150gの硬質ゴム製のボールを奪い合い、相手陣のゴールに入れることで得点を競う。

・漢字で棒網球または袋球と表記。

・男女の種目によりルール(用具やグラウンドサイズなど)が大きく異なる。

・1867年にカナダの国技となり、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで盛ん。

・1チーム男子も女子も10人。ゴールは183cm四方の正方形。

・アイスホッケーと同様にゴールの裏もフィールドとして使うことができる。

・男子は1チーム10人で、アタック3人、ミッドフィールダー3人、ディフェンス3人、ゴーリー1人で構成する。

・男子トッププレイヤーのシュートは160km/hを超えることから、“地上最速の格闘球技”と呼ばれている。

・世界的な競技人口は約60万人、日本では男女合わせて約25,000人。

・1986年、慶應義塾大学の男子学生が日本で最初にラクロスチームを結成。

・4年に一度、男女それぞれワールドカップ開催。

 

 その後、隣の「七徳堂」という武道場で行われていた「空手形演舞」を見学しました。見学者はおじさんが多いことに気が付きました。(写真を見てください)

 次に楽しみにしていた教育学部棟を訪ねると「データで見る中学生」というテーマで学生が社会調査の結果報告をしていました。3年ぶりに聞く研究に使う用語が懐かしくなりました。分厚い研究資料も無料で頂きました。

 ぜひこのデータから分かったことを分かりやすく現場に届けてほしいものです。

 

 16時に赤門の近くの休憩所に集まり、立ちながらの「シェアタイム」を開き、写真を使って情報交換した後、解散となりました。

 帰りにY先生の話を聞き、農学部に行き、「ハチ公と上野英三郎先生の像」を見て帰りました。

★ハチ公と上野英三郎先生

・1924(大正13)年1月、秋田県大舘市で生まれた秋田犬ハチが、生後50日で鉄道で小荷物として運ばれて、東大農学部教授の上野英三郎博士のところに来た。

・博士は、体の弱かったハチを細心の気遣いをして育て、可愛がり、大学や渋谷駅にいつも送り迎えをさせていた。

・ハチが飼われ始めて17か月、1925(大正14)年5月21日、博士が大学で急死。

・この日、迎えに行ったハチは博士に会えず、博士の最後の着衣を置いた物置にこもって3日間何も食べなかった。

・ハチはその後、朝夕に渋谷駅に通い、改札口から出てくる人々の中に博士の姿と匂いを求め続け、死ぬまで10年間も待ち続けた。

・1934(昭和9)年、渋谷にハチ公の銅像ができる。

 

 16万人も訪れるという「五月祭」。前回も感じたことですが、小学生からお年寄りまで層が広いのには驚いてしまいます。私と同じ世代の方をたくさん見かけました。この年齢になると模擬店が目当てではなく、きっと学びの刺激が欲しいんだと思います。

 来年は、事前に情報を取り寄せ、もっと時間をかけて、ポイントを絞って見たい、聞きたいと思いました。

 

 N先生からこんな声が届きました。

昨日は、ありがとうございました!

三年ぶりと聞いて、「えっ!もうそんなにたったの、去年行かなかったかな。」と、時が経つはやさに驚きました!

東大というと何にか敷居が高いように感じますが、いたって入ってみれば他の大学と変わらないなぁという印象でした!

色々見たかったのですが、時間の制約もありあまり見ることはできませんでしたが、学生時代の雰囲気を思い出すことができてよかったです!

ただ一つ心残りなのが、東大グッズ、なかでもメイちゃんグッズがすぐ売れ切れてしまっていたのが残念でした!

また、来年も行き、今度はシンポジウムなども聞きたいと思いました!