先週4月21日(金)の神奈川新聞に教科担任制の実施率の記事がありました。
先日のがるべるでも英語専科の話が話題になりました。
教科担任制については、4年前のNo266(2019年3月19日)、No421(2019年8月21日)、昨年No弐-361(2022年3月23日) にも取り上げ、ずっと関心がありました。
そこで、文科省が4月20日に公表した「令和4年度公立小・中学校等における教育課程の編成・実施状況調査結果」に注目してみました。
2022年度から本格的に導入された小学校高学年の教科担任制は、18年度と比べて、全ての教科で実施割合が拡大しました。
★1番教科担任制の実施率が高い教科は何だと思いますか?
・高学年の理科でした。
理科 6年(65.4%) 5年(62.1%) 4年(49.4%) 3年(37.5%)
・18年度と比べると、6年生は17.6ポイント増、5年生は17.0ポイント増で、改善が見られた。
★6年生では、理科以外に実施率が高い教科は何だと思いますか?
・音楽、外国語、家庭と続きます。
①理科(65.4%) ②音楽(59.6%) ③外国語(48.9%) ④家庭(41.9%) ⑤書写(30.1%) ⑥図工(25.2%) ⑦社会(23.8%) ⑧体育(21.7%) ⑨算数(15.9%) ⑩国語(7.9%)
・6年生では、18年度と比べると、外国語は29.6ポイント増、算数は8.7ポイント増、体育は11.2ポイント増。
・文科省が優先的に専科指導の対象とする4教科(外国語・算数・体育・理科)は、理科、外国語が高く、算数、体育は低く、教科によるばらつきがあったが、いずれの教科でも改善が見られた。
前回のNo弐-361(2022年3月23日)からです。
★プラス面 ①教え方が改善できる。(授業の質の向上) ②教材を他の学級でも活用できる。③準備にかける時間の減少(残業時間が月平均4時間減少) ④児童が担任以外の教科担任に相談 ⑤学年会での共通理解。
★マイナス面 ①時間調整の融通が利かなくなる。学校行事などの時間が確保しにくい。 ②人員配置(算数の得意の教員が多く集まれば?) ③授業のコマ数の多い国語や算数を教える教員の負担
小学校の学級担任の平均授業時数は、23.7コマ、中学校の教科担任の平均授業時数は17.5コマで週当たり6コマの差。この実態を改善することです。持ち時数を減らしてあげることです。
今でも私の理想は、「学級担任制」「教科担任制」を超えた「学年担任制・チーム担任制」が広まることです。
学年での指導法や教材研究の話題は必須ですよね。
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