昨日の定例「4月のがるべる」は、7人の方が参加してくださいました。
先月に引き継き、会議室を借りて対面での研修会。通算109回になりました。
昨日は会場が神田だったんですが、実は4回目でした。もちろんそれぞれ違う会議室なんですが、なんと過去3回はいずれも2月(2017~2019)だったのは驚きでした。
昨日のがるべるの研修は、「基本的な発音と文字と発音の関係」でした。
講師のI先生は私の大学の友人で、現在も千葉県の私立高校で英語を指導しています。
★英語との関わり「役に立ったこと」(自己紹介から)
・新卒、定時制高校勤務時代、2年間、大学院を目指す勉強会に入り、「音声学」などの勉強したこと。
・その時期、都立高校全校に外国人講師の配属が決まり、アイルランド人の講師と週に1回、学校前の喫茶店で、お互いの会話訓練を1時間ずつ3カ月続けたこと。
・高校時代、例文を暗唱させられたことと文法を勉強したこと。
・話のネタを探すために英字新聞を読んだこと。
・2校目で文部省の教員海外派遣に1カ月間参加したこと。
・留学や海外ステイをしなくても自分で意識を持てば、日本にいても話せるようになる。
★小学校の英語指導で感じること、知りたいこと(参加者の声から)
・英語を初めて触れる子どもたちはどんな意識でいるのか?
・楽しませることと知識はつながるのか?
・分からない子に対してどうやって入口を開けていったらいいか?
・外国語の授業を好きになる子があまりいない感覚がある。
・何をやっているかわからない、テンションについていけない子がいる。
・卒業生から「単語が読めない」という声がある。
・インターナショナル・プレスクールの保護者から、卒業して公立小学校にいると英語を忘れてしまうのではないか、話さなくなるのではないかの心配の声がある。
・小中高の英語教育の現状を知りたい。
「光村図書」の「先生のための小学校英語ABC」・「小学校の英語教育Q&A」はとても参考になるとのことでした。
★英語の発音のポイント
①英語は強弱をつける。
②音がつながることを意識する。
③音の脱落(言わない)を意識する。
★発音指導のポイント
・繰り返し、慣れるまで5~10回連続で発音すると言えるようになる。
・口の形を見せたり、まねさせたりすること。
英語の発音のポイントを意識して、「Top of the World」(カーペンターズ)の1番を使って練習しました。
その後、「母音と子音の発音」を1文字ずつ詳しく教わりました。
最後に、学んだことを意識して、再び「Top of the World」(カーペンターズ)を繰り返しながら、全曲歌い終えて講座は終了しました。
★質疑応答の中から
・小学生には、モチベ―ションを上げてあげることが大事。
・発音を教わる機会は?高学年から中学生だったら、規則があることを教えることは整理ができる。
・綴りと発音の関係は9割方一致しているから、知っていれば役に立つ。
・英語を話すには、ある程度の文法力、単語の並べ方を知っていることも必要。
・日本の英語力の弱さは、環境として英語を話さなくても生きていける。間違ったら恥ずかしいという気質もある。
・ネイティブな発音を恥ずかしがる子がいる。→教員の姿勢次第。ネイティブに近い発音ができたらほめてあげる。
・ネイティブな発音にこだわり過ぎない。大事なのはコミュニケーション力。
・小学校でオールイングリッシュに挑戦した先生の話。話そうとする姿勢を見せたこと、ALTの先生に伝わったことが大事という話を聞いた。
・高校でオールイングリッシュで文法の授業をしたところ「分からないと」という苦情があった。状況によって日本語使うことも大事。
・AIが英語で会話やメールのやり取りができるが、調べる機会が増える。教科書通りの挨拶になってしまう。
・中学に行くと、英語を書く、単語を覚えることにギャップがある。綴りと発音の関係を少しでも知っておくと自然に身について覚えやすくなる。
・単語には意味や語源がある。教え子にはそれを覚えた子がいる。
・小中高校の英語教育の連携ができるとよい。
★ふり返り(参加者からの声)
・理論建てていることも大事だし、理論だけで終わっては使えないし、バランスが大事。
・小学生のレベルではモチベーションを上げることが大事。知ってる、知らないが生きてくる。
・英語を話せる友達をつくりたい。音声学と自分のやっている仕事に近いと再認識できた。英語をしゃべれるようになりたい。(英語の2.3行日記をつけるとよい)
・発音記号を分かりやすい説明で、ハッとしたことがたくさんあった。なんとなく読んでいたことがつながった気がした。改めて大人の学びにもいい。
・久々に英語が好きだと思った。
・英語の発音のことを詳しく聞いたのは生まれて初めてだった。
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