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No弐-756  新しい学校

 今日は、サッカー元日本代表監督の岡田武史さんがこの4月から高校の学園長になるという記事(20日読売、朝日、スポニチ、21日日経)に注目してみました。

・19日、都内で記者会見し、愛媛県今治市の学校法人「今治明徳学園」の学園長就任を発表。

・愛媛県今治市に今治明徳学園は、中学、高校、短大を持つ。1906年創立の学校法人。

・同学園の理事長から生徒集めの苦労話を聞くうちに、「新しい教育ができるなら」と岡田さんが人肌脱ぐことになった。

 

★教育の理念

・目指すはキャプテンシップの養成。前例が役に立たない不確かな時代に合って、タフネスや適応力、コミュニケーション能力を武器に難局を力強く立ち向かい、社会を変えていける人材を輩出する。

・人工知能の登場などで、教育そのものが記憶の蓄積を競う場から、体験を基に感性や直感を磨き、それを実践に生かす場へと大きくシフトする。

 

★岡田さんの話

・AI(人工知能)の進化などで、先の見えない時代になっている。

・心身共にタフで、周囲を巻き込んで新しい社会を作れる人材を育てたい。

・社会を変えていくリーダーとなる人材を育てたい。

・人を巻き込むコミュニケーション力を持った人材を残したい。

・みんなを巻き込んで歴史を変えていく人材を輩出するところをつくりたい。

 

★開校に向けて

・今後、同市にある「今治明徳高校 矢田分校」を2024年4月から「FC今治高校 里山校」に変更し、開校。

・8、9月には入学希望者向けの「オープンキャンパス」実施。

・入試面接には岡田さんも立ち会う。

・教員も新たに募集。

 

★新校の構想

・男女共学で1学年80人。校舎は矢田分校を使用。

・個室の寮を用意し、1、2年生は寮生活。(3年生が寮を出た生活も検討)

・年間授業料は、年間70~80万円程度(寮費別)。

 

★新校の授業

・午前は座学。1対1に近い形での「個別授業」

・午後は校外での実習が中心。FC今治にホーム「今治里山スタジアム」にある障害者施設や農園などで実習。ジェンダーフリーにも対応。

・カリキュラムの開発は、株式会社リバネスと組んで磨きをかける。

・岡田氏の豊富な人脈を活用し、自身を含めて各界の著名な講師陣をそろえ、講演や体験学習を実施。研究者の山口周氏、サイボウズの青野慶久社長、元プロ野球ヤクルトの古田敦也さんらを招いた特別講演やワークショップなど。

 

 「自分も66歳。いつまでこんなことをやっていられるかわからない。そういうものを担える人材をつくっていかなきゃいけない」と岡田さん。

 私も65歳。いつまで「がるべる」をやっていられるかわからない。掲げた理想実現に向けて、簡単にあきらめることなく、やれるところまでお互い精一杯やりたいなと勝手に親近感を持ちました。