先週4月14日(金)の読売新聞「The論点」は、「マスクを外す?続ける?」でした。
皆さんはどうしてますか?教室の子どもたちはどうしてますか?
先週の小樽の旅では、マスクを外している人は外国の方、マスクをしている人は日本人と分かるくらい差が顕著でした。
★マスクの着用の目安
・国内では、今回のコロナ禍で、マスクの着用は法律で義務づけられたことはなく、政府は着用の「目安」を国民として呼びかけてきた。
・昨年5月には「屋外は原則不要」などとマスクを外せる場面を明確にした。
・今年3月13日には、マスク着用は「個人の判断」に委ねた。
・今の目安で着用を推奨するのは「医療機関や高齢者施設の訪問時」「混雑した電車やバス乗車時」などに限っている。
★マスク着用の実態
・「人通りの少ない街中でマスクを着用しているか?」調査(20~79歳男女1000人対象)
・緩和前は「常にしている」「おおむねしている」人の割合は6割超。
・緩和後に少し減ったが、4月上旬で6割近く。
★A論「マスク続ける派」
・マスクを着け続けている人には「周囲の目」が気になる人が多い。
・日本で脱マスクが進まないのは、「同調圧力」の強さが指摘されている。
・周囲がマスクを着けていれば自分も着けなければと感じる人は、83%。
・着用の明確な目安がなくなり、「他人の行動」を判断のよりどころにするケースが目立つ。
★B論「マスクを外す派」
・脱マスクが進む教育現場や職場からは「息苦しさがなくなり、集中力が上がった」と歓迎の声が上がっている。
・マスクを着けていると酸素は13%減り、二酸化炭素は30倍増える。(海外の研究結果)
・「職場では、会話する時もマスクを外している。同僚の声が聞き取りやすく、表情も見えるので、チームワークが向上した」(伊藤忠商事の社員)
・「子どもたちが保育士の口元を見るようになり、表情が豊かになった」(保育園園長)
・今年2月、献血で採取した血液を調べると、4割の人が感染による抗体を持っていた。
★各分野の専門家の声
①山口真美教授(中央大、発達心理学)の話
◎「脱マスクが一気に進んだ欧米と日本の違い」
・日本人は「目元」で、欧米人は「口元」で相手の表情を読み取る傾向が強い。
・日本人はマスクで口が隠れていても、コミュニケーションをとる上で違和感が小さい。
②清水俊彦客員教授(東京女子医大、脳神経外科)
・マスク内にたまった二酸化炭素を吸い続けると、脳内の血管が広がり、頭痛や集中力の低下につながる。
③浜田篤郎特任教授(東京医科大、渡航医学)
・一定程度の感染は社会として受け入れていく必要がある。
・コロナ禍当初と比べれば、大きな流行が起きにくくなっている。
④反田克彦さん(精神科医)の話
・「友達に素顔を見られるのが恥ずかしい」。マスクへの依存度が高まると、自分の容姿が醜いと思い込む「醜形(しゅうけい)恐怖症」のつながる恐れもある。
・時間がたつほど外しにくくなる。今のうちに外す場面を増やしていった方がいい。
⑤中谷内一也教授(同志社大、社会心理学)の話
・新型コロナは、他人にうつしたり、自分がうつされるため、他人の行動が余計に気になってしまう。
・外す人が一定割合を超えれば、脱マスクが一気に進むのでは。
私は街を歩いているとまだ7割以上の人がマスクをしているように感じます。自分自身も朝のウオーキングはマスクを外しますが、出かける時はマスクを着けます。やはり、人の目は気になります。
ただ反田さんの「時間がたつほど外しにくくなる。今のうちに外す場面を増やしていった方がいい」には共感するので、これから夏に向けて、同調圧力に負けない勇気を持たねばと自分に言い聞かせています。
学校現場は、ぜひ脱マスクは進んでほしいと願います。
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