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No弐-744  一咫半

 遅くなりました。失礼しました。

 いきなりですが、「咫」。この漢字なんて読むか分かりますか?

 「一咫半」というのは、箸の長さの単位なんです。

 今日は、4月1日(土)の日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」からです。

 

★箸食

・世界の食事の方法は「手食」「ナイフ・フォーク・スプーン食」「箸食」に大別。

・箸食文化圏は世界の人口の約3割。日本、中国、韓国、ベトナムなど。

 

★箸の歴史

・箸は熱い食べ物を取るために木の枝を折ったり、削ったりしたのが始まり。

・木をピンセット状に加工したものが箸の原型。

・7世紀ごろ(飛鳥時代)、中国から伝わり、2本の棒を組み合わせて使うようになった。

・明治時代中頃から、塗り箸が広く普及。

 

★箸の働き

・箸は、はさむ、切る、口へ運ぶの食べるのに必要な多様な操作が一組の箸だけでできる。

・手で食べる場合の指の働きをしている。

・ナイフやフォークとは異なり、使う人の手の大きさに合わせて決まるようになった。

 

★箸の選び方のポイント

・太さ、重さ、箸先の形、デザイン、長さ(最も重要)

 

★咫(あた)

・咫は日本で古代から使われた長さを測る単位の一つ。

・親指と人さし指を無理なく直角に開き、指先を直線で結んだ距離。

 

★箸の長さ

・一咫を1.5倍した長さが、箸の理想の長さの一咫半。

・平均的な女性向け(21.5cm前後)、男女兼用(22.5cm前後)、男性向け(23㎝前後)

・いつから一咫半が使われ出したかは、はっきりしていない。

 

★割り箸の長さ

・割り箸の長さを表すのに一咫半は使われない。一寸(約3㎝)単位で表すのが通例。

・テイクアウト商品、弁当(6寸、7寸)、飲食店(8寸)、高級感(9寸)。

 

★箸の長さの変化

・体格の向上に伴い、日本人が使う箸は昔に比べて長くなる傾向。

・江戸時代は今と比べて短い箸を使っていた。

・昭和時代まで19.5㎝が主流だったが、現在は21~21.5㎝のものが多い。

・海外での日本食の広がりやインバウンドなど箸に関心を持つ外国人も増えているため、手の大きい人向けに男性用で25~26㎝サイズを扱う専門店もある。

 

 皆さんはどんな箸をお使いですか?早速長さを測ってみてください。

 算数の時間に、給食前に話題にしてみてはいかがでしょう?