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No弐-730 聴き上手

 まだ土曜日の「3月のがるべる」の余韻に浸っています。私も参加者として学んだことを書きます。

 Sさんの資料を見ると「聞き方」6つのポイントを示してくださいました。

★「聞き方」6つのポイント

①すべて受け入れるが大前提。

②アイスブレイクで場を和ませる。

③話し手のスイッチをONにする

④相槌、メモ、前のめりの姿勢

⑤わかったふり禁止。読書代表として質問する

⑥想いが乗ったことばを見逃さない。

 

 以前からSさんの前だとどうして何でも話してしまうのだろう?話したくなるんだろ?と思っていました。その謎がやっと解けました。

 Sさんは確かに全てを受け入れて聴いてくださいます。楽しそうな表情から受け入れられている安心感があります。

 この姿勢は決して簡単なことではなく、一握りの人しか持っていない特殊能力だと思います。

ただ「構え」として、偏見、先入観なしで少しでも相手を受け入れてみようとする努力はできる気がします。

 受け入れれば、自然と「うなずき」「あいづち」が増え、「前のめり」になるはずです。

 

 もう一つ気が付いたことがあります。Sさんは相手が話した後、間髪入れずにいくつかの言葉を返されているのです。「へー、すごい!」「えっ、どうして?」「わー、やってみたい」。

 この魔法の言葉で話す意欲が自然と高まってしまうのです。ぜひ4月からの子どもたちに試してみてはいかがでしょう?先生の姿勢は、子どもたちに伝染すると信じます。

 

 私が現場にいた頃、「響き合う子どもを育む」という研究をしたことがあります。

★聞くと聴く

・広く一般には「聞」を使い、注意深く耳を傾ける場合に「聴」を使う。(広辞苑)

・「聞く」は、音や声を耳に感じ認める意、「聴く」は、聞こえるものの内容を理解しようと思って進んできく意である。(類語国語辞典)

なので、「聴く力」を育てたいものです。

 

  今も印象に残っていることばを紹介します。

★「聴く構え」のチェックポイント

①相手の顔を見て聴く ②にこやかな顔で聴く ③うなづいたり、相づちを打って聴く

④途中でさまたげないで最後まで聴く ⑤質問をする気で聴く

 こんな視点で振り返らせてみると意識できるようになります。

 

 こんな言葉かけもありました。

★「聴く構え」の言葉かけのヒント

①「おなか(おへそ)を話し手に向けなさい」

②「目に力を入れて話し手を見なさい」

③「体全体を使って聴きなさい」

 

 「話上手」は見つけやすいので、よく観察して「聴き上手」をいっぱいみんなの前で紹介してあげてください。