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No弐-726  栗山監督から学ぶ2

 テレビも新聞もWBC優勝一色という感じですね。まず、今日の読売新聞「スキャナー」の記事からです。

★記録

・観客動員数は130万人超え。(過去最高)

・公式インスタグラムのフォロワー数は93万人超え。(21日現在)

・第1次ラウンドの総観客員数は36万1976人。(大会史上最多)

・日本戦のテレビ視聴率は40%超え。(準々決勝イタリア戦48%、WBC歴代最高)

 

★海外の称賛

・「魔法のような結末を迎えた。想像以上に野球への愛をもたらした」(米国FOXスポーツ)

・「大谷の伝説は新しい章を加えた」(USAトゥデー) 

・「14年ぶりの優勝に日本列島が熱狂」(韓国聯合ニュース)

・大谷選手を「野球史上最も完璧な選手」(スポーツソウル)

・「大谷で始まり、大谷で終わった大会だった」(イルガンスポーツ)

・メキシコ代表チームは日の丸の絵文字を使って「おめでとうチャンピオン」と日本語で祝福。

・チェコのスポーツ解説者は「チェコは最高のチームを相手に名誉ある試合をした」と投稿。

 

 他にも読売新聞に栗山監督の記事がありました。

★失敗責めぬ「栗山流」完結

・指導者としての信条は、選手に思い切りプレーさせること

・長い指導者生活で、選手が好機で三振しても守りでエラーしても、怒ったり非難したりしたことは一切ない。

・自分が悪いと言って、選手のせいにはしない。冗談でも「お前のために恥をかいた」などと言わなかった。(日ハム監督就任時のGM山田さん)

・ヤクルト時代の内藤2軍監督の言葉が救ってくれた。

「人と比べるな。お前がちょっとでも良くなってくれたら、それで満足だ」

 他の選手と比較し、自分はできないと思って余計に苦しむ。悪循環に陥っていた中で、大事なのは自分自身が少しでも成長しようとすることだと気づかされた。

・努力が実り、89年には外野手としてゴールデン・グラブ賞を受賞。

・「メニエール病」に悩まされ引退。プレーに集中できないつらさは身にしみて知っている。

・「勝ち負けの責任は自分にある。怖がらずに思い切って野球をやってほしい」

 

 朝日新聞には栗山監督のこんな記事がありました。

★栗山流「一丸」の結晶 少年野球場が原点 つないで力に

・「栗の樹ファーム」北海道栗山町の丘陵地にある少年野球場。

・1999年、「同じ名前」だという縁で、街の青年会議所から観光大使に依頼された。

・現役選手を引退して以来抱いていた夢は、映画「フィールド・オブ・ドリームス」のような緑豊かな球場を作りたい。

・米アイオワ州の映画ロケ地を訪ねると、日本、台湾、米国の言葉が通じない子ども同士が試合のような形で遊んでいた。この光景が忘れられない。

「野球の意味を感じさえられた。外国の人もみんなが仲間」

・私費を投じ、町の人たちの協力で荒れ地を整え、2002年、両翼70mの野球場が完成。

・野球教室や大会を開き、誰でも気軽にキャッチボールをしてほしいと、球場入り口にグラブやボールを置く。

・親子のキャッチボール、ファン同士の会話・・・。

 野球を介して人がつながる。子どもたちが夢を持つ。この文化をなくしたくない。

・「(WBCを見て)格好いいな、野球をやろうと思ってくれる子が必ずいる。そのことがすごくうれしいし、そういう効果があったと思います」

 

 最後にスポーツニッポンにあった栗山監督の「独占手記」からです。

・栗山監督は歴史上、最も好きな偉人として吉田松陰を挙げている。

「至誠にして 動かざる者は 未だ之れ 有らざるなり」

 幕末の志士。吉田松陰が特に好んだ孟子の一節として知られる。

「精一杯の誠意を持って尽くせば、動かなかった人など、今まで誰もいない」という意味。

・「誠意を持って伝えれば、あれだけの選手が動いてくれる。人って凄い。そう感じた大会でもあった。」

 

 今日は終業式かしら?ならば、明日の卒業式、新年度のクラスで、いつかこんな風に誠意を持って語ってみたらいかがかしら?

 「人と比べなくていいんだよ。君には君の魅力がある。君がちょっとでも良くなってくれたら、先生はそれで満足だよ!」