成田からの帰りの電車の中です。長崎空港は大村市にあります。「大村」をこんなにたくさん目にしたのは初めてかもしれません。なんとなく照れくさくなります。
さて今日は、日本経済新聞別冊「プラス1」の「くらし探検隊」からです。「超高層ビル」についてでした。
★日本の超高層ビル
・現在の日本一は、「あべのハルカス」(大阪市)の300m。世界ランキング201位。
・2023年秋開業完成予定の「麻布台ヒルズ」(東京・港) は、330m。
・4年後の2027年度完成予定の「トーチタワー」(東京駅前)は、390m。
★世界の超々高層ビル(スーパートール、メガトール)
・平安国際金融中心(中国)599m。
・メッカ・ロイヤル・クロック・タワー(サウジアラビア)601m。
・上海タワー(中国)632m。
・ムルデカ118(マレーシア、2023年完成予定)679m。
・ブルジュ・ハリファ(ドバイ)828m。砂漠地帯に韓国のサムスン物産が受託して建設。
ビルの基礎には192本の長い杭が打たれている。
★なぜ日本には高層ビルの建設計画がないのか?
・日本の高層建築に立ちはだかるのは、地震と台風の災害リスク。
・「地震と風」のリスクに対応するためには、高さと幅のバランスがカギ。
・地震に備えるには軽く柔構造で立てる。
暴風に対応するためには硬くどっしり立てるのがいい。
相反する方針を両立させるための安全な比率は、縦(高さ)と横(敷地の土台の幅)の比が4:1。
・この比率を超えてビルを細長くすると、高層階が大きく揺れ、室内にいると常に船酔いのようになる。
★超高層ビル建設への異変
・サウジアラビアの第2の都市ジッダの「エコノミックシティー」では、1000m級の「ジッダ・タワー」の建設が13年に始まったものの、工事は中断。
・中国でも過剰投資や経済合理性軽視への反省から様々なトラブルから500mを超えるビルの建設は禁止。
・米ニューヨークでは、細長すぎる超高層マンションが訴訟問題を引き起こす。
マンハッタンでは、「ペンシルタワー」と呼ばれる極細の超高層マンションが目立ち始め、問題が噴出。
あるマンションは、最上階が96階。高さと敷地の幅の比率は14:1。建設後は、風による揺れやエレベーターの故障、水漏れなどの問題。比率が24:1のマンションもある。
96階ってどんな景色なんでしょうね?窓はあっても開け閉めなんてできないですよね?
地震の時は揺れるんだろうなぁ?住み心地はとてもいいとは思えませんが。
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